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【特集】ゴムシート

ゴムシートの生産・出荷が回復に転じる

工業用品 2017-11-28

 ゴムシートの生産・出荷が堅調だ。日本ゴム工業会がまとめた生産・出荷統計によると、1-9月の累計生産量は1万4,512トンで前年同期比1.4%減、出荷量は1万4,339トンで同0.1%増。生産量は1月から4カ月連続、出荷量は3カ月連続で前年同月実績を下回ったが、その後一転して回復傾向に。生産量は5月から9月まで5カ月連続、出荷量は4月から2カ月連続で前年同月実績を上回り、8月もプラスとなった。

 メーカー各社の17年度上期業績も前年同期を上回る企業が多く堅調。ゴムシートはほぼ全品種の需要が底上げされており、産業全般の動きが良くなっていることが窺える。特に動きが良いのが特殊品のフッ素ゴムやシリコーンゴムで、スマートフォンの好調や産業界のIT・自動化の波を受け半導体関連の需要が旺盛になっているようだ。

 一方で、生産面ではタイトになっているメーカーが多い。売り手市場になっている人員確保の難しさも状況に拍車をかけており、各社とも設備の効率化や自動化、労働条件の改善などに取り組み始めている。

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