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ゴムという素材の持つ無限の可能性を礎に情熱をもって挑戦する一年に

【2026年 年頭のあいさつ】日本ゴム工業会 清水隆史会長

工業用品 2026-01-06

 2025年、日本では20年ぶり、大阪においては実に55年ぶりとなる国際博覧会「大阪・関西万博」が開催された。会期中に約2,600万人もの来場者が訪れ、大盛況のうちに幕を閉じた。情報技術が飛躍的に進展した現代にあっても、やはり人間そのものが最も力強いメディアであることに変わりはない。万博はまさに磁場のように世界各地から人々を引き付け、日本の魅力を世界へと鮮烈かつ力強く発信する場となったと高く評価できる。

 さて、戦後80年という大きな節目でもあった2025年は、日本の憲政史上初めて女性首相が誕生するという歴史的出来事があった。世界に目を転じれば、米国が相互関税や分野別関税を通じて新たな経済秩序の構築に乗り出すなど、新時代の到来を予感させる一年だった。

 2026年もこの世界的な変化の流れは続き、さらに加速すると考えられる。政治や社会のみならず、技術の分野においてもAIの普及をはじめ、世界は大きな転換期を迎えている。

 とりわけ、私たちゴム製品業界の最大の需要先である自動車産業では、ソフトウェアによって車両機能を継続的に更新する「SDV(Software Defined Vehicle)」の時代が本格的に幕を開けようとしている。このような環境下、私たちの“ものづくり”にも、従来の枠組みを超えた新しい価値観に基づく技術革新が強く求められており、柔軟な発想と迅速な対応が肝要となる。

 2026年の干支は、情熱と行動力の象徴とされる「丙午」だ。ミラノ・コルティナ冬季五輪と、米国・カナダ・メキシコの3カ国共催によるサッカーFIFAワールドカップの2つの世界的なスポーツの祭典が開かれ、躍動感に満ちた一年になるものと思う。

 私たちゴム製品業界も、ゴムという素材の持つ無限の可能性を礎に、新たな時代を切り拓くべく、情熱をもって挑戦する一年にしたい。

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