7月1日から平均10%
ブリヂストン、産業資材を値上げ-コンベヤ、免震ゴムなど
工業用品 2017-06-19
ブリヂストンは6月12日、産業資材の中のコンベヤベルト、ラバースクリーンおよび免震ゴムの3製品を7月1日から値上げすると発表した。すでに夏用タイヤでは6月から値上げを実施し、概ね浸透しつつある中で、今度はタイヤ同様に原材料価格高騰を理由に産業資材の値上げに取り組む。
ブリヂストンは、コンベヤベルトとラバースクリーンの国内向けメーカー出荷価格を7月1日から平均10%値上げする。海外向けについても、国内同様に値上げを実施する。
同社によるとコンベヤベルトは、主に鉱山用の採掘・運搬用途で使用されるものが値上げ対象商品であるとしており、それに付随して使用されるラバースクリーンも鉱山関係としている。
免震ゴムの国内向けメーカー出荷価格も、7月1日から平均10%の値上げを行う。対象商品は建築用だけでなく、橋梁用も含む。
これら産業資材の値上げ理由について、同社では次のようにコメントしている。
「主要原材料である天然ゴムをはじめ、合成ゴムなど石油化学系原材料の価格が高騰している。また免震ゴムでは、使用原材料の半分近くを鋼板が占めるが、その鋼板の原材料となる鉄鉱石の価格が高騰している。これら原材料価格の高騰に対し、生産性の向上やコスト削減などの企業努力を行ってきたが、企業努力のみでこれを吸収することは困難な状況であると判断し、国内向けのコンベヤベルト、ラバースクリーン、免震ゴムのメーカー出荷価格を値上げすることを決定した」
産業資材の値上げは6年ぶり
ブリヂストンが発表した産業資材の値上げは2011年以来、6年ぶりとなる。2011年は4月1日(一部5月1日)からと、10月1日からの年2回値上げを実施した。1次値上げの対象商品はコンベヤベルト、油圧ホース、ゴムクローラ、MTパッド、産業用防振ゴム、空気バネ、建築・橋梁用免震ゴム、その他。2次値上げではコンベヤベルト、ラバースクリーン、油圧ホース、その他ホース、ゴムクローラ、MTパッド、産業用防振ゴム、空気バネ関連商品が対象と、いずれも産業資材全般に広がった。
6年ぶりとなる今回の値上げは、コンベヤベルトと免震ゴムに限られているが、原材料価格高騰の影響は他の産業資材も同様だ。今後、値上げ対象商品が拡大していくのかどうかに注目が集まる。
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