【特集】福祉・介護製品
ダンロップホームプロダクツ、軽量で好評「ダンスロープ」
工業用品 2017-06-01
ダンロップホームプロダクツは、介護市場に向けて車いす用可搬形スロープ「ダンスロープ」を展開している。「ダンスロープ」は、2001年に階段など段差を車いすで移動するための補助用具として開発された製品。簡単に持ち運ぶことができ、段差の箇所に設置するだけで車いすでも簡単に移動することができる。
「ダンスロープ」の最大の特徴は軽量であるという点。発売当時、すでに先行する他社製品が市場投入されていたが、軽量で扱いやすい点が高く評価され販売が拡大した。福祉介護製品のレンタル業者をメインに販売し、鉄道関連でも採用が拡大している。2001年の上市後、2012年には従来品よりもスリム化し扱いやすくした「ダンスロープ ライトスリム」を、2015年には第3弾となる新製品「ダンスロープ エアー」を発売した。
「ダンスロープ エアー」の特徴は、従来品よりもさらに軽量化されたこと。特殊カーボン織物を使用し中空構造にすることで、業界最軽量クラスのスロープを実現した。スロープの幅は70.4cmで従来品の「ダンスロープ ライトスリム」より約4cmスリム化した。これにより間口の狭い玄関や階段、通路などさまざまな住宅環境に対応できるようになった。
安全性という面では、高さ3cmのエッジをつけることで脱輪を軽減。また保護用ゴムの採用で、折りたたむ時の指はさみによる怪我の危険性を大幅に低減した。走行面には貼り替えが容易なすべり止めシートを採用し、補修をしやすくしたほか、傷がつきやすいエッジ部には傷つき防止加工を行い補修頻度を低減している。長さは65cmから200cmまで6タイプを揃え、価格は8万円から20万円。
高齢化が急速に進む中、車いす用スロープの需要も高まっている。成長市場のため新規参入するメーカーも多いという。同社によると「ダンスロープ」の販売も「ここ2、3年、競争激化のあおりを受け、苦戦を強いられてきた」というが、今年に入り回復基調にあり「今期(17年12月期)は前期に比べ販売が若干増加すると予想している」。
同社では、「ダンスロープ」の認知度アップと販売拡大をはかるため、9月27日から29日まで東京ビッグサイトで開催される「国際福祉機器展」に今年も出展する。
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