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【インタビュー】明和ゴム工業社長坪井栄一郎氏

施策推進新たな10年へ

工業用品 2016-04-25


 ゴムロールを製造・販売する明和ゴム工業(東京都大田区)は4月28日で創立70周年を迎える。現社長の坪井栄一郎氏は、創業者の坪井賢次氏、現会長の坪井賢吉氏に続く3代目。2005年に経営を引き継ぎ、社長としては初めての周年を迎える。「未来の100周年に向けて安心して次世代に事業を引き継げるよう、しっかりと地盤を固めていきたい」と語る栄一郎社長に抱負や経営方針について話を聞いた。

 ■70周年を迎えて
 私が社長に就任したのが創立60周年の時だったので、早いもので10年が経過したことになります。その間、過去最高の業績を記録する一方、その後のリーマン・ショックの影響による過去最低の業績も経験するなど、大きな浮き沈みや様々な出来事がありました。

 今振り返るとあっという間だったと感じますが、紆余曲折を乗り越え、無事70周年を迎えられたことについては感慨深いものがあります。

 ■印象的な出来事
 影響の大きさからリーマン・ショックが最も印象に残っています。当時は売上高全体の割合で20%近く落ち込み、これまでの業績との落差に驚いたことを覚えています。しかし、これを機に営業方法を徹底的に見直し、既存のお客様を中心に1社1社地道にシェアアップを図るなど、営業マンの意識を改革し、経営の足腰を強化する施策を進めました。

 このスタイルは今日も継続していますので、弊社にとってはターニングポイントとなる出来事だったと言えます。

 ■新製品と海外展開
 70周年では式典等は予定していませんが、これを契機として新製品の上市と海外展開の開始を計画しています。新製品については、現在開発中の製品が幾つかありますので、周年に合わせて上市し、記念的な製品にしたいと考えています。

 海外展開については、国内市場の縮小から実施せざるをえない状況です。進出方法や進出先については現在検討中ですが、タイやインド、ベトナム、ミャンマーなどアジア圏を視野に入れています。

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