【初春インタビュー】豊田合成社長 宮﨑直樹氏
ものづくりの基本に立ち返り 先読みと積極課断の経営へ
工業用品 2017-02-07

「世界経済は緩やかな成長が見込まれるものの、自動車業界では北米や一部の新興国市場での成長鈍化が懸念されるなど、先行きは不透明であり、当社にとっても厳しい経営環境が予想される」。1月25日、本紙の単独インタビューでこのように話す宮﨑直樹社長は、続けて「グローバル競争に打ち勝ち、持続的な成長を実現するために、ものづくりの基本に立ち返る」ことを強調する。
――17年3月期業績見込みについて。
「足元をみると、自動車部品では欧州事業以外は比較的堅調に推移しています。特に成長市場であるメキシコとインドで生産能力の増強を行っています。一方、LED事業の販売不振が続いていますので、その事業構造改革に取り組んでいます」
――米国でトランプ新政権が発足し、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉などを表明しました。メキシコに投資していますが、それについては。
「当社はメキシコに4工場を持っています。そのうち、16年4月から操業を開始した自動車用内外装樹脂部品の工場に続き、ウェザストリップ製品の生産能力増強にも取り組んでいます。これはここ1-2年かけてカナダ、米国の工場から競争力強化のため、メキシコへの生産シフトを進めるためのもので、完了すれば生産移管は一段落します。
また、米国にも自動車部品関連の工場が11拠点ありますが、急浮上したNAFTA見直しの動きについては、仮に実施されれば相対的に影響は大きいとみています。当社にとって米州の自動車部品事業は、連結利益の半分を稼ぐ収益の柱となっていますので、今は成行きを注意深く見守るしかありません」
――17年の経営方針は。
「我々を取り巻く環境変化はますます速くなっており、先が見通せない中では、しっかりと情報をつかんで早め早めに対応していくことが急務となっています。
このような環境の中で、グローバルでの競争に打ち勝ち、持続的な成長を実現するために、これまで行ってきた『ものづくりの基本に立ち返った、S(安全)・Q(品質)・C(コスト)・D(納期)での足腰強化』を引き続き推進するとともに、さらなる成長に向けて、『社会や業界の動向を“先読み”したうえで、重点志向し、“積極果断”にビジネスを展開』していきたいと考えています」
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