【インタビュー】横浜ゴム取締役専務執行役員 三上修氏/執行役員 中山靖夫氏
横浜ゴムのMB事業を聞く
会員限定 工業用品 2019-10-15
上期(1-6月)は増収増益を達成した横浜ゴムのMB事業。ただ、取り巻く環境は、昨年と年初、年初と今で大きく潮目が変わってきたという。三上修取締役専務執行役員・経営企画本部担当兼MB事業本部担当兼工業資材事業部長兼ハマタイト事業部長は「厳しい中でも、変化をチャンスと捉え、これまで取り組めていなかった部分にチャレンジしていく。ここからが勝負だ」と話す。三上取締役専務執行役員、中山靖夫執行役員・MB事業本部長兼MB企画部長にMB事業の現状と今後、課題などについて聞いた。
コンベヤベルトは好調を持続
■上期(1-6月)を振り返って
ホース配管事業は好調だった昨年の余波が残っており、国内の建設機械向け高圧ホースは引き続き堅調に推移した。
工業資材事業はコンベヤベルトの販売が非常に好調で、MB全体を牽引した。販売好調の要因はユーザー要求に合致したベルトを価値に見合った価格で供給することで丁寧に対応できていること、生産面では国内、中国・山東の2拠点ある中、細かい改善によってリードタイムを短くできたことなどが寄与した。皆の努力が一つになり、成果として現れた結果と考えている。
ハマタイト事業は、建築用シーリング材の販売が品質改良、販売のテコ入れによって好調に推移した。ただ、取り巻く環境としては、施工現場での職人不足によって需要が後ろ倒しになっている。
航空部品事業については、需要の状況も良く、上期は堅調だった。
ホース配管の環境は潮目が変わる
■下期(7-12月)以降の見通し
コンベヤベルトは、今年一杯は堅調に推移するとみている。市況がどのように動くのか注視しながら、納期やコストについて、より改善を進めていきたい。
ハマタイト事業は建築ラッシュにある中で、職人不足によって1日の工事量に限界があり、需要は膨らむことなく、どんどん後ろ倒しになるだろう。その中で、仕上げのきれいさや作業のしやすさといった当社製品の強みを活かしながら営業活動を進めることでシェアを上げ、需要頼みにならない事業にしていかなければならない。
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