グリップ性能の持続性強化図る
住友ゴム工業、二輪用スポーツタイヤの新製品
タイヤ 2018-02-26
住友ゴム工業は2月22日、二輪用スポーツラジアルタイヤの新製品「SPORTMAX Roadsport2」を発表した。3月1日から発売する。初年度販売目標は1万本。
同タイヤはグリップ、ロングライフ、ハンドリングといったスポーツ性能の更なる強化に、グリップ性能の持続性強化という新たな価値を付加した。一般的に摩耗とともに進むとされる性能低下の抑制を図った。
摩耗による性能低下の抑制のため採用したのが、トレッド表層コンパウンドとトレッド深層コンパウンドという2種類のコンパウンドを上下に重ねた2層トレッド構造のPCL(パフォーマンス・コンパウンド・レイヤーズ)構造。表層コンパウンドでゴムと路面とが密着することで起きる接触グリップを、深層コンパウンドでゴムが路面からの力で変形し熱を発して起きる発熱グリップの向上を図った。従来は単層のトレッドコンパウンドで接触グリップと発熱グリップを担っていたが、摩耗でトレッドが減少すると発熱グリップが低下し、それが性能低下の要因となっていた。PCL構造では、路面と接しないトレッド深層に発熱グリップの役割を担わすことで、摩耗による発熱グリップの低下を抑制。グリップ性能の持続に繋げた。
また表層コンパウンドには、シリカと結合性の高い「新ポリマー」を採用。シリカの分散性が向上したことで、ゴムと路面との密着性が高まり、接触グリップと耐摩耗性が向上している。深層コンパウンドには、ハイスチレンポリマーとレース用の微粒子カーボンを採用。発熱が高く、優れた発熱グリップを摩耗末期まで発揮する。
同日行われた発表会では、事前に試乗した北川圭一氏(世界耐久選手権チャンピオン、レーシングアドバイザー)が同製品について「乗り心地や段差の吸収性が良く、長距離でも疲れにくい。接地性が上がっており、ワインディングでの安心感が高い。オールラウンドで楽しめる」と感想を語った。
-
より安全・快適な性能およびメ...
住友ゴム工業、東レと車いす用可搬形スロープの次世代モデル開発
工業用品 2024-04-24
-
天然ゴム業界の持続可能性向上...
住友ゴム工業、「PROJECT TREE」に参加
タイヤ 2024-04-24
-
【特集】夏タイヤ
住友ゴム工業、需要増加傾向のSUV向けのタイヤ拡販へ
タイヤ 2024-04-23
-
5月9~11日、パシフィコ横浜で
住友ゴム工業、「ジャパントラックショー」にDUNLOPブース
タイヤ 2024-04-18
-
特集「防災に貢献するゴム企業」
住友ゴム工業、住宅用制振ダンパー「MIRAIE」
ラバーインダストリー 2024-04-17
-
2025年からDUNLOP直営店にて実...
住友ゴム工業、タイヤの摩耗を三次元で見える化する検知システム
タイヤ 2024-04-10
-
【人事】
住友ゴム工業(5月1日)
人事 2024-04-09
-
次世代電池の実用化に向け
住友ゴム工業、「硫黄系電池事業創出研究会」を設立
タイヤ 2024-04-02
-
「タイヤ製造における水素エネル...
住友ゴム工業、「Environmental Achievem
タイヤ 2024-03-26