アジア地域での販売が好調
バンドー化学の17年度上期業績、自動車・産業資材とも増収
工業用品 2017-11-27
バンドー化学の18年3月期第年3月期第2四半期(4-9月)業績は、売上高が457億9,200万円で前年同期比4.5%増、営業利益が30億8,500万円で同8.1%増、経常利益が33億8,700万円で同22.6%増、四半期純利益が25億9,700万円で同24.0%増となった。
11月17日に東京支社で開催した決算説明会で中村恭祐取締役常務執行役員は「売上高は、中国は減少したが、タイ、ベトナム、インド、欧米など他の海外地域が好調に推移したことで増加。増収に伴い営業利益も増加した。上期はほぼ年間計画通りに推移した」と上期業績を総括した。
事業別では、自動車部品事業は売上高が203億3,800万円で同2.7%増、営業利益が14億5,800万円で同15.3%増。国内は、自動車生産台数が前年を上回ったものの、顧客の海外現地調達化などもあり販売が減少。また海外は、タイ、ベトナム、インドでスクーター用変速ベルトなどの販売が増加。タイは補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品の販売も増加。アジア地域は売上高が同16%増加した。米国は南米向けベルトの販売が増加。トルコでは補修品の販売が増加した。一方、中国は主要顧客の販売減が影響し減収した。
産業資材事業は売上高が165億4,100万円で同4.3%増、営業利益が10億9,500万円で同9.2%減。伝動ベルトは、国内は民間設備投資需要の増加により、産業機械用伝動ベルトとプーリが増加した。海外は中国で農機用ベルトの販売が減少したものの、タイ、ベトナムや欧州地域で農機用や産業機械用ベルトの販売が増加した。特にアジア地域が好調で、前年同期に比べ49%増収した。運搬ベルトについては、ゴムベルトは減少したが、樹脂ベルトは物流・食品向けが好調。中国やアセアン地域など海外でも顧客開拓を進め、増収した。
「営業利益は、中国市場での農機用ベルトの販売不振により減少した」(同社)
高機能エラストマー製品事業は売上高が79億6,300万円で同8.9%増、営業利益が1億5,100万円で同29.6%増。機能フイルム製品については、四輪車・二輪車用外装フイルムの販売が増加。精密機能部品については、OA機器用の高機能ローラの販売などが増加した。
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