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繊維補強部材、非フタル酸系可塑剤に注力

弘栄貿易、今期は約5%の増収計画

商社 2017-07-10

 弘栄貿易の16年10月期業績は、売上高が279億2,900万円で前期比0.1%増、営業利益が1億9,900万円で同11.2%減、経常利益が3億400万円で同13.6%減となった。営業利益については退職金などの一時要因が計上されたことで減益となった。

 事業部別に動向をみると、主力の化学品事業部は、円高、ナフサ価格の大幅下落から一部取り扱い商品の単価に影響を受けたが、原材料他商品の販売および国内のインフラ再整備・東京オリンピックを背景とした土木関連の新分野商品が順調に推移し、マイナスを補う形となった。

 合成樹脂事業部は、売上高はわずかに目標に届かなかったものの、自動車業界向けに合成樹脂が好調に推移し、業績をけん引した。

 産業機器事業部は、機能材料部、空調資材部ともに目標を達成。特に世界的な半導体業界の活況を受けて、産業機器が好調に推移した。

 また、グループ会社の日本ジッパーチュービング製品を取り扱うZT営業部門は、主に半導体製造装置および産業用ロボット・工作機械等が堅調に推移。加えて、遮熱製品が軌道に乗り始め、売り上げが大幅に増加した。

 ゴムおよびゴム関連製品の動向については、「自動車業界向けに需要は好調に推移しており、関連製品である熱可塑性ウレタンも自動車、電線、ホース・チューブ、フィルムなど幅広い用途向けに好調に推移した」としている。

 今期は中計2年目
 今期(17年10月期)は、同社が策定した中期3カ年計画(16年10月期-18年10月期)の2年目に当たる。「今期の売上高は前期比約5%増の292億円を計画している。足元の状況は堅調に推移しており、この勢いを維持できれば310億円も不可能ではない。中計最終年度には売上高340億円を計画しており、今期は目標達成に向けた重要な年になる」(弘栄貿易)という。

 今期の注力商材としては、土木建築インフラストラクチャー分野における、アラミド繊維を中心とした繊維補強部材および環境対応の非フタル酸系可塑剤をあげる。非フタル酸系可塑剤については環境配慮の観点から、売り上げは順調に推移しているという。

 小原化学塗料をグループ化
 同社は今年2月、溶剤の小分けやブレンドなどを行う「小原化学塗料」をグループ会社に向かえた。これによりメーカーが行えないような小分け、ブレンドおよび在庫管理や品質保証体制を整備・強化することが可能になる。

 「インドデスク」を開設
 同社は海外に6拠点・7法人を展開している。インド拠点では種々、案件が進行中であり、同社ではこの動きを背景に、 国内で一時的ではあるが、「インドデスク」を開設する予定。インドデスクでは、同国のパートナー会社から人を呼び、インドの紹介などを通じて日本企業のインド進出をサポートする。同社では、こうした活動を通じて海外拠点のさらなる成長を図る方針。

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