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43社出展し約500人来場

東部ゴム商組、第7回商品展示説明会を開催

商社 2021-07-19

塩谷理事長(中央)を挟んで黒川副理事長(左)、前田副理事長(右)


 東部工業用ゴム製品卸商業組合(塩谷信雄理事長)主催の商品展示説明会「第7回来て見て学んで明日の糧」が7月13日、都立産業貿易センター・台東館で開催された。当日は組合員16社、賛助会員27社が出展した。検温や手指消毒など徹底した新型コロナウイルス感染防止対策実施のもと開催され、およそ500人が来場した。

 今回出展の組合員企業の主な展示内容は次の通り。

 ◇右川ゴム製造所=2020年に竣工した福島工場で主に生産された各種押出ゴム製品を数多く展示。同工場と本社工場との連携により、より一層顧客ニーズに対応していることもアピールした。

 ◇江北ゴム製作所=独自の材料開発力(配合技術)と幅広い加工技術により、顧客の「ニーズ」や「お困り事」への積極的な取り組みをアピール。少量多品種生産をモットーに、食品・医療・工業・各種インフラ設備の補修や現場ライニング工事、ベルトエンドレス、プーリラギング、各種防振ゴム、日本水道協会認定配合や耐食配合など、多種多様な分野に向けた製品などを展示した。

 ◇コクゴ=創業以来ゴム・プラスチック製品を主体に工業用品・理化学・バイオ・エネルギーなど幅広い分野に向け、各種製品を設計から製造・販売していることをアピール。特に今回は、新型コロナ感染対策製品や、工業用手袋、工具設備品、タンク・ボトル類を展示した。

 ◇大日工業=共生地使用の本格的加硫接着で、平滑な接着面を実現した円筒形、円錐形、長尺紐、角枠、フランジ付き形状に加え、従来は困難だった正確な角型形状の加硫接着に成功したことをアピール。さらに加硫接着で運動不足解消に貢献する新製品のゴム紐リング「ラバトレ」も展示した。

 ◇司ゴム電材=工業用ゴム製品商社、各メーカー代理店、そして自社工場で板金・から組み立てまでを行うメーカーとしての機能も有する同社は、特許取得の「OPM工法」を主体に展示した。同工法は試作金型を作らずに量産材料で評価可能な斬新な試作方法。さらに精密板金部材や精密切削品、ASSY製品なども展示した。

 ◇築地製作所=確かな技術力と豊富な経験で土木・工業・農業・消防用品や食品用継手(サニタリー継手)など、様々な業種に向けた継手およびホースを扱っていることをアピール。現在は全国5拠点で大型加締機による最大150φサイズまで加締作業を行える体制を整備している。

 ◇TPRノブカワ商事=連続加硫(UHF)ラインで生産されている押出成形スポンジ及びソリッドの「ネオロン/レストン」を主体に展示。同製品は耐候性、耐熱性、耐油性に優れる特性を有し、交通関連、オフィス関連、家庭関連、建築・土木関連といった多様な分野で採用されていることをアピール。

 ◇ニシヤマ=「Best Matching(お客様の最適を実現)」をキーワードに、顧客の未来に向けたビジョンの把握に努め、積み上げてきた技術情報を基に、優良取引先の協力を得て多様化・高度していくニーズに対応する製品を数多く展示。特に社内に埋もれる知見・情報を瞬時に発掘する社内データ検索エンジン「INGOT SEARCH」や、蓄光製品などをアピールした。

 ◇日加R&E=多くの建築業許可を取得し、ゴムチップ施工・各種安全対策施工(ラバーフェンス、クッションシートなど)を実施していることに加え、リサイクル事業にも注力し環境に配慮した製品を扱っていることをアピール。今回は特に、北海道オホーツク海産の帆立貝の廃棄貝殻を粉砕加工することで、除菌消臭効果を発揮する除菌用パウダー「北海道帆立力の素」に展示した。

 ◇バン工業用品=今年7月1日に設立50周年(創業110周年)を迎えた工業用全般の専門商社として、長年にわたり築き上げてきたネットワークをフル活用し、ベルト・ホースをはじめ工業用ゴム・樹脂製品などを様々な産業分野に提供していることをアピール。今回は特に物流機器や周辺備品を展示した。

 ◇バンドー・I・C・S=ゴムとエラストマーの総合商社として幅広い産業分野の多種多様なニーズに応え、最適な「商品」と「サービス」をタイムリーに提案していることをアピール。今回の展示会では、省エネ大賞受賞の「HFD搬送ベルトシステム」など各種伝動ベルトや搬送ベルトを中心とした、特徴のある製品を数多く展示した。

 ◇丸高興業=大規模作業場などの熱中症対策に貢献する、強力スポットエアコンの「スポットバズーカ」を稼働状態で展示し注目を集めた。同製品は高天井施設や半開放施設のほか屋外でも使用可能で、冷風が快適な作業環境を維持する。

 ◇ミサト化成=プラスチック押出成形メーカーとして、「多品種・短納期・良品質」をモットーに、建築用ガスケットや自動車部品を主体に幅広い分野の製品を生産。さらに精密カットや切り欠き加工、抜き加工など2次加工も自社工場内で対応可能な点をアピールした。

 ◇ミトヨ=低コストで工場や作業場を冷却可能な「クールミストline」を主体に展示。同製品は、触っても濡れない超微粒子ミストにより、夏の熱中症対策や冬の加湿と年間を通して使用可能な製品となっている。さらに「冷えルーフ」も出展。同製品は穴開け加工されたポリエチレン製のシートに特殊加工を行ったシートで屋根を覆い、太陽日射を遮断する。

 ◇明光産業=同社は長年にわたり住友理工ホーステックスの高圧・油圧ホースを主体に国内メーカー各社の配管材を取り扱っている。近年では顧客の高品質・低価格・短納期に応えるグローバルな視野に立って仕入れや販売を行い、特に台湾メーカー製品に注力していることをアピールした。

 ◇ヤマカミ=社会環境の変化にスピーディに反応し、市場ニーズに順応した価値ある商品の開発推進を図り提案している。グローバルな感覚でユーザーにマッチした情報や製品をタイムリーに提供しており、多くの製品を展示した。

会場では検温や手指消毒、密を避けるなど感染防止策を徹底

塩谷理事長のあいさつ

 今日開催の第7回商品展示説明会は、本来は昨年開催の予定だったが、新型コロナ感染症拡大の影響を受け中止となった。今年はこの展示説明会を通して情報発信をしていくことが当組合の行事として重要と考え準備してきた。新型コロナ感染対策として、抽選会や、アンケート集計、懇親会などは中止せざるを得なかったが、その分展示商品に集中できる会となることを期待している。

塩谷理事長の談話

 7月8日の理事会で東京都の緊急事態宣言下での商品展示説明会の開催について協議し、様々な意見が出る中でも、この展示会を通して情報発信していくのが当組合の役割と判断した。

 同会は2年に1回の開催で、昨年は中止しているため3年ぶりの開催となる。ある意味スパンとしては各メーカーさんも新商品を揃え最新の情報を1つでも2つでも出せる良いタイミングだと捉えている。東京では7月12日から4回目の緊急事態宣言が出された。その中での開催となったが、会場にはスペースを多くとったレイアウトや検温アルコール消毒器を各テーブルに用意するなど、できる限りの中で実施する体制を取った。

 こうした工業用ゴム製品メーカーが一堂に会する展示会は貴重で、我々商社は大変興味深い意義のある会として、最新の情報を持ち帰っていただけると思う。

賛助会員28社

 阿-吽堂、入間川ゴム、王子ゴム化成、オーサカゴム、小澤物産、カナフレックスコーポレーション、クラレプラスチックス、澤久工業、サンポリマー、ソマールゴム、東拓工業、東北ゴム、十川ゴム、十川産業、トヨックス、ニッタ、日東化工、日東工器、ハチケン、八興、フォルボ・ジークリング・ジャパン、プラス・テク、ホッティーポリマー、マクセルクレハ、三浦ゴム製作所、三ツ星ベルト、武蔵オイルシール工業、ユーシー産業

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