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【特集】ISO認証とゴム産業

ニシヤマ、ISO27001取得は業界の先駆け

商社 2018-03-13

CSR推進室の小沢室長㊧と森副参事


 工業用ゴム製品並びにプラスチック製品、産業用資材などの大手商社ニシヤマは環境マネジメントシステム「ISO14001」及び情報セキュリティマネジメントシステム「ISO/IEC27001」(ISMS:情報セキュリティマネジメントシステム)を取得、運営している。現在はCSR推進室が担当しており小沢一寿室長と実務担当者の森明弘副参事にISO導入の経緯や現状について取材した。

 ニシヤマの環境マネジメントシステム「ISO14001」については、マネジメントプログラムの核となる管理手法、PDCA(Plan=計画、Do=実行、Check=評価、Act=改善)サイクルを回すことによって①企業信用力の向上②経営体質の強化③それを通し、業績の安定を図る―が導入の目的となった。

 旧本社時代の2001年9月から東京本社において「当時社長だった西山博務会長をはじめ各部署の幹部で構成する12人のメンバーと専門のコンサルタントを加えたチームで導入検討をスタートした。世の中にも余り浸透していない時代だったが、業務改革の一環として捉えていた」(小沢室長)。

 翌02年には導入のスピードアップを図るためISO事務局を発足。事務局では、①環境商品の定義②環境商品の販売計画③それを反映させる帳票などについて検討を重ねた。

 その後02年から03年にかけて、本社、勝島倉庫、日立営業所でISO14001に準拠した環境マネジメントシステムのテスト運用を開始し、部署長向け教育実施、前者で環境マネジメントシステムの運用開始などを進めて行き、03年11月27日に本社、勝島倉庫、日立営業所の認証を取得。04年からは名古屋以西で運用を開始し、12月2日に当時の名古屋支店、大阪支店、明石、広島、福岡の各営業所が認証を取得した。「現在は本社及び国内全事業所が対象となっている」(森副参事)。

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