性能指標向上させ実用可能レベルに
東洋ゴム工業、空気充填不要の新タイヤ開発
タイヤ 2017-09-08
東洋ゴム工業は9月8日、空気充填不要の近未来型エアレスコンセプトタイヤ「noair(ノアイア)」を開発したと発表した。
同社では「空気入りタイヤの基本構造」を根本から見直し、空気充填を不要としながらもタイヤの基本性能を担保する新しい概念をテーマに、2006年からエアレスタイヤの研究に取り組んできた。今回発表した「ノアイア」は、過去の試作モデルから抜本的にタイヤ構造を変革し、課題改善を推進。複数の性能指標を飛躍的に向上させるとともに、実用可能なレベルでの走行が可能となったもの。
内芯側は高剛性の特殊な樹脂スポークで構成され、荷重を支持する力を確保するとともに、外側の路面に接するトレッド部分にはゴム部材を用いて、「走る、曲がる、止まる」というタイヤの基本性能を成立させている。スポークとトレッドゴムの間には、樹脂で構成する外径リングの内部にCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)を配し補強する工夫により、スポークにかかる荷重を低減した。
またタイヤ幅の奥側と手前側を交互に交差させる「X字型スポーク構造」の採用により、独自の支持構造形態を実現。耐久力は同社の市販製品(空気入りタイヤ)での法規相当条件を大幅にクリアするとともに、過去の試作モデル比で8倍以上に向上。転がり抵抗値は同比2分の1以下に低減し同市販製品比で25%良化、ウェット制動距離は同市販製品比で4%短縮している。
さらに、スポーク本数を過去モデルより倍増(100ピッチ)したことで接地圧を分散、スポークによる打撃音を緩和させ、これまで以上の静粛性を実現するなど、優れた環境性能と安全性能も確保した製品となっている。
守屋学技術第一本部本部長のコメント
「このほど、空気充填不要タイヤとして当社では第6世代のnoaiaが開発に至り、実装用として時速120キロまで耐えるレベルとなった。まだ、量産化には課題も多いが、X字型スポーク構造など革新を進め耐久力、静粛性などと走行で実用性をもったレベルに成長した」
-
新スタッドレス「OBSERVE GIZ2」
TOYO TIRE、ゼロベースで考えた3本主溝非対称パターン
タイヤ 2020-09-29
-
「OPEN COUNTRY MT-R」
TOYO TIRE、タイヤ装着車が全米オフロードレースで連覇
タイヤ 2020-08-28
-
北海道皮切りに9月1日から
TOYO TIRE、新企業テレビCF冬バージョンを公開
タイヤ 2020-08-26
-
液晶ポリウレタンエラストマー...
TOYO TIRE、日本ゴム協会「第12回CERI若手奨励賞
タイヤ 2019-05-30
-
【人事】
TOYO TIRE(6月1日)
人事 2019-05-08
-
デモカー展示や子ども向け縁日も
TOYO TIRE、5月5日に「桑名フェスタ 2019」開催
タイヤ 2019-04-26
-
【人事】
TOYO TIRE(5月1日)
人事 2019-04-26
-
【人事】
TOYO TIRE(3月28日)
人事 2019-04-16
-
PROXES Sport SUV
TOYO TIRE、ロシアの自動車専門誌で最高評価獲得
タイヤ 2019-04-04