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「認知度向上」と「理解浸透」を図る

ブリヂストン、サーキュラーエコノミーEXPOでタイヤ水平リサイクルの技術進捗を紹介

タイヤ 2025-09-29

 ブリヂストンは9月17~19日に幕張メッセで開催された「サーキュラーエコノミーEXPO」に出展し、タイヤ水平リサイクルの取り組みを紹介した。

ブースの様子


 同社は「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンを掲げ、事業活動全体を通じてカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現、ネイチャーポジティブに挑戦している。商品を「創って売る」「使う」、さらに原材料に「戻す」というバリューチェーンを一体的に捉え、持続的な価値創造基盤の構築を目指している。

 現在特に注力する取り組みの一つが、タイヤをタイヤへ「戻す」、タイヤ水平リサイクルだ。

 2022年からは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション(GI)基金事業」に採択され、ENEOSと共同で「使用済タイヤの精密熱分解によるケミカルリサイクル」の研究開発を進めている。使用済タイヤを精密熱分解し、分解油をリサイクルオイル化してブタジエンなどの化学品を製造。

 さらに東海カーボンと連携し、回収した再生カーボンブラックをタイヤ原材料へ再利用するなど、資源循環の社会実装を目指している。

精密熱分解によって生成されたタイヤ分解油と再生カーボンブラック


 また8月末には再生カーボンブラック初採用のタイヤを実際のレース(「2025 Bridgestone World Solar Challenge」)に投入するなど、成果を着実に積み上げている。

 展示ブースでは、取り組みをパネルで紹介。「具体的なアウトプットが相次いだこともあり、技術進捗を皆様にお届けしたいという思いで、今回の展示会出展に結びついた」(加藤貞治ブリヂストンリサイクル準備室長)と、循環型社会の実現に向けた同社の挑戦を発信した。

 来場者は化学メーカーや環境関連の新規事業担当者、大学研究者など多岐にわたり、ブースは終始にぎわいを見せた。会場で実施したアンケートから、タイヤ水平リサイクルの認知度がまだ十分でないことが浮き彫りとなった。

 一方で、来場者の関心や期待は高く、同社は「将来に向けてタイヤ水平リサイクルの「認知度向上」と「理解浸透」を図り、共感を広め、共創による価値創造を目指していく」(同)としている。

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