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生産能力最適化し競争力強化

ブリヂストン、スペイン2工場で生産能力縮小へ

タイヤ 2025-04-02

 ブリヂストングループのブリヂストン・イスパニア・マニュファクチャリングは4月1日(欧州標準時)、生産能力縮小とそれに伴う集団解雇について、現地労働組合との協議を正式に開始すると発表した。

 対象工場は、農機用およびトラック・バス用ラジアルタイヤを生産するプエンテサンミゲル工場(カンタブリア県)と、トラック・バス用ラジアルタイヤを生産するバサウリ工場(ビルバオ・バスク県)の2工場。欧州でのタイヤ業界の構造変化に対応し、生産体制の最適化を図る。

 欧州では近年、インフレーション、経済不確実性の高まり、規制変更など、農機用およびトラック・バス用ラジアルタイヤを取り巻く事業環境は大きく変化している。加えて、欧州域外からの廉価品輸入タイヤが段階的にマーケットシェアを獲得するなど、業界・市場構造も変化し、競争が激化している。

 今回の生産能力縮小は、この様な事業環境下において、競争力を維持し、持続的にビジネスを強化していくため、生産体制の最適化が必要との判断で実施する。

 同社では、従業員への影響および社会的責任を認識した上で、労働組合とも連携し、従業員に対しオープンで透明性のある対話を継続し、真摯に協議を実施していくとしている。

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