PAGE TOP

世界各地での交通安全推進への貢献とその姿勢が評価

ブリヂストン、「Prince Michael International Road Safety Award」を受賞

タイヤ 2024-12-13

 ブリヂストンは、グローバルに展開する交通安全活動が評価され、「Prince Michael International Road Safety Award」を受賞した。1987年に英国で設立された同賞は、毎年、世界中の優れた交通安全の取り組みを表彰するもの。

表彰セレモニーの様子


 同社グループのブリヂストン交通安全プログラム「Bridgestone Road Safety Program」(BRSP)における、NGOに対する戦略的支援と、従業員の積極的な参加が認められ、同社の交通安全に対する貢献とその姿勢が高く評価された。

 同社はタイヤメーカーとして、安心・安全なヒトとモノの移動を支えていくために、交通安全を世界共通の重要な課題と捉えている。また、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の一つである「ターゲット 3.6 2030年までに道路交通事故による死傷者数を半減させる」の達成に向けて、企業にも貢献が求められている。

 BRSPは、約150の国と地域で事業展開する同社ネットワークを活かし、グローバルで相乗効果を生み出すプログラムの一つとして2023年に設立された。「Life is a journey. Let’s make it a safe one.」というスローガンのもと、①Safer Mobility②Safer Communities③Safer Roads④Employee Engagementの4つの主要分野に注力し、ドライバーや子供たちへの交通安全教育や、NGOをはじめとするパートナーとの共創など、世界各地で具体的な取り組みを展開している。

 また同社は、国連交通安全基金(UNRSF)へ2022年から2025年の4年間で総額100万米ドル(約1億3,000万円)の寄付も実施している。同社固有の活動に加え、UNRSFとのパートナーシップを通じて、グローバルで交通安全をさらに加速させている。

 ■世界各地での取り組み例
 ◇タイ:「Bridgestone Global Road Safety Program」=生徒や教員の交通安全に関する知識の向上と行動の改善、スクールゾーンの安全調査の実施、インフラ整備の促進、ブリヂストン従業員による交通安全の呼びかけなどの取り組みを通じて交通安全ソリューションを提供している。

 ◇インド:「Project Sarthi」=大型車両ドライバーの技能を伸ばし、経済社会の中で弱い立場にある失業状態の若者に雇用機会を創り出すことを目的とした活動。ドライバー不足や正式な講習機会の欠如といったトラック運送業界が抱える課題に対応し、30日間の合宿運転講習を無料で実施するなど、専門的な運転技能だけでなく、路上における安心・安全で責任ある行動のためのソフトスキルの育成にも力を注いでいる。

 ◇イタリア:「Sicurezza on the road」=イタリア赤十字社と協力して、8歳から17歳を対象にした交通安全と持続可能性に関するワークショップを実施するなど、若者の交通安全課題に取り組んでいる。

 ◇中南米:「Think Before You Drive」=コスタリカやメキシコでは、学校の教室でビデオ、ゲームなどのオンラインリソースを通じた交通安全のヒントを提供し、安全行動への意識啓発を促している。

 ◇日本:「交通安全プログラム」=「タイヤは生命を乗せている」を大原則とし、地域社会の一員として日本における交通安全に関する社会ニーズや課題に対応するためのさまざまな取り組みを行っている。タイヤの安全点検や自転車安全運転教室などを通じて、子供、子育て世代のドライバーや高齢者まで、さまざまな世代に合わせた幅広い活動を実施している。

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物