【特集】スタッドレスタイヤ・オールシーズンタイヤ
横浜ゴム、「iceGUARD 7」等で需要拡大のSUVに対応
会員限定 タイヤ 2024-11-26
横浜ゴムは昨年に続き、需要が伸びているSUV向けに乗用車用スタッドレスタイヤ「iceGUARD 7」、SUV用スタッドレスタイヤ「iceGUARD SUV G075」を売り分けながら、拡販を進めていく。
昨シーズンの販売は値上げ前の仮需により、通常と異なる時期にセルインが進んだ。一方のセルアウトは暖冬の影響を受けた。「昨シーズンは暖冬により苦戦したが、厳しい中でも戦えていた」(横浜ゴム)という。
今シーズンは、「昨シーズンあった仮需がないため、早めに動くことを意識し販促を進めている」(同)。記録的な暑さが継続したことで、東名阪を中心にセルインがなかなか進まなかったが、それも徐々に解消。販売に関しては「例年並みの降雪であれば、需要並みの販売がしっかりとできる体制にある」(同)という。
今シーズンは昨シーズンに続き、「iceGUARD 7」、「iceGUARD SUV G075」を売り分けながら、需要が拡大しているSUV向けに対応していく。両タイヤは14サイズが重複するが、「街乗りが中心で氷上性能を重視するユーザーには『iceGUARD 7』を、雪深い山岳部の冬季レジャーを中心とするユーザーには『iceGUARD SUV G075』を推奨している。ユーザーニーズをしっかりと把握し、ユーザーへの理解も進めながら売り分けていきたい」(同)。
4シーズン目となる「iceGUARD 7」は、販売店における性能や特徴の理解が十分に浸透している。「よりちゃんと曲がる、よりちゃんと止まる。」をキャッチコピーに、「氷に効く=氷上性能」、「雪に効く=雪上性能」、「永く効く=性能持続性」という同タイヤの特徴と合わせ、拡販を図っていく。「これまでの活動を通して、性能面の高さが販売店に十分浸透したと考えている」(同)。
オールシーズンタイヤの販売も増加傾向にある。「オールシーズンタイヤは、市場自体がまだ小さく、販売量そのものはまださほど多くない。ただ、ここ4~5年、市場の注目度も高くなっており、当社での販売も増えてきている」(同)。「BluEarth-4S AW21」は現行でサイズのカバー率が8割ほどあり、メイン車種は抑えている。「オールシーズンタイヤは、突然の降雪にも対応でき、かつスタンダードレベルの夏性能を併せ持つタイヤ(同社製品において)だが、氷上性能はスタッドレスタイヤと比べて劣る。非降雪地域でも冷え込みが進めば凍結する可能性もあるため、購入の際は性能を十分に理解いただき、用途や使用環境に合わせた選択をしていただく必要がある」(同)としている。
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