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タイヤトレーサビリティーの業界標準に対応

住友ゴム工業、「GDSO」に加盟

タイヤ 2023-03-01

 住友ゴム工業は、1月からタイヤに関するデータの標準化やデータへのアクセスのためのソリューションの定義に取り組む国際団体「GDSO」(Global Data Service Organisation for Tyres and Automotive Components)に加盟した。

 タイヤ業界ではトラック・バス用タイヤを中心にトレーサビリティーのためのタイヤ個体識別管理に取り組んでおり、GDSOに加盟することで業界標準に対応していく。

 GDSOは、RFIDを使用してタイヤに関するデータを活用するためのプラットフォーム構築を進めている。同社はその活動に参画して業界標準の策定に取り組むとともに、同社グループが製造・販売するタイヤに関するデータにユーザーがアクセスするためのデータベース構築を進める。

 RFIDは、従来バーコードやQRコードを用いていた個体識別を、電波を用いた無線通信技術によって確認する仕組み。これを活用することで品質保証・クレーム対応・模倣品排除など、トレーサビリティーのためのタイヤ個体識別管理が可能になる。さらに、倉庫での在庫管理や、製造・装着時期、メンテナンス履歴などを確認できるようになることで、作業効率や安全性の向上が期待される。

 将来、RFIDを活用してタイヤに関するデータを分析することで、リトレッドやメンテナンスなどのソリューションビジネスを中心に、よりユーザーの状況やニーズに合った付加価値の高いサービス提供を目指す。

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