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20年までに彦根の3-4割を置換

ブリヂストン、最新鋭タイヤ成型システム「EXAMATION」を公開

タイヤ 2017-01-05

彦根工場に導入したEXAMATION


 ブリヂストンは16年12月20日、同年2月から彦根工場(滋賀県彦根市)に導入した最新鋭のタイヤ成型システム「EXAMATION(エクサメーション)」を報道陣に公開した。

 EXAMATIONは、タイヤ生産技術におけるさらなる品質向上、高生産性を実現するために、同社独自のICTに、新たにAI(人工知能)を実装したタイヤ成型システム。これまで技能員のスキルに依存してきた従来の生産工程や品質保証の判断、動作を全て自動的に行うことで、人による様々なバラツキを極小化するとともに、同システムで得られた情報を既存の成型システムや前後の工程、製品情報など様々なデータと繋ぐことで工場全体の工程能力向上も実現する。同社は2002年に、世界で初めて部材工程から製品検査工程までを全自動化し、生産現場の状況をリアルタイムで把握するネットワーク技術を導入した生産システム「BIRD」を開発。EXAMATIONには、BIRDで培ってきたICTを進化させるとともに、革新的な生産技術を実現する独自のICTを搭載している。

 EXAMATIONでは、タイヤ1本あたり480項目にも及ぶ品質データをセンサーで計測。全ての部材が最適条件で組み立てられるよう、リアルタイムで自動制御するAIを実装しており、極めて高精度なタイヤ製造が可能となっている。これにより、従来製法との比較では、真円性(ユニフォミティー)が15%以上向上している。

 従来製法のように、単一のドラム上に部材を順に積層していくのではなく、複数のドラムを配置したマルチドラム製法を採用しているため、部材の貼り付け動作を同時並行で行うことができる。生産性は既存成型と比べ約2倍に向上した。

 同社では、EXAMATIONをボリュームゾーンのタイヤ生産に充てていく考え。彦根工場では、同ゾーンの13-17インチのタイヤを順次生産していく。

 またEXAMATIONで得られた情報を、原材料メーカーやメンテナンス企業など外部サプライヤーに提供することで、より最適な生産現場の実現を目指す。「17年3月をめどに、メンテナンス企業とトライアルをしていく」(ブリヂストン)としており、その他のサプライヤーについてもセキュリティ等を含めこれから検討していく。

 彦根工場の生産能力は、5万3,000本/日。そのうちBIRDで6,000-7,000本を生産、残りは既存製法で生産している。EXAMATIONの生産量はまだ少ないが、2020年までには彦根工場の生産能力の3-4割をEXAMATIONに置き換えていく。そのうちの9割は17年までに完了する見通しだ。

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