タイの大学と共同研究
横浜ゴム、天然ゴムの生合成に関与するタンパク質の特定等に成功
タイヤ 2018-08-02
横浜ゴムは7月30日、天然ゴムの基となる樹液(ラテックス)に含まれるタンパク質の解析および天然ゴムの生合成に深く関与するタンパク質の特定に成功したと発表した。同社は2013年から、天然ゴムの産地であるタイのマヒドン大学、プリンス・オブ・ソンクラー大学と天然ゴムの共同研究をしており、今回マヒドン大学との研究により成功した。これにより天然ゴムの生合成への理解が深まり、品質や生産に関わる研究を加速化していくことが可能になるとしている。
マヒドン大学との研究では、新鮮なラテックスやパラゴムノキの苗木からタンパク質を抽出し、含まれているタンパク質をナノレベルで分析した。その結果、ラテックスに含まれる800種以上のタンパク質が解析でき、これらの一部が天然ゴムの生合成や耐ストレス性に関係していることが判明した。さらに、異なる品種のパラゴムノキを比較することで生合成を促進するタンパク質や阻害するタンパク質の特定に成功。これらは生合成のバイオマーカーとしての活用が期待できる。
天然ゴムはパラゴムノキから採取したラテックスを加工した原料。タイヤの約30%を占める主要原料のひとつだが、生産が東南アジアに集中しているため、異常気象や病気によって大規模な生産阻害を受ける可能性がある。
今後タイヤ需要の拡大が見込まれる中、同社は天然ゴムの品質向上はもとより、安定生産に貢献する技術開発を推進することが重要な責務と考えており、将来的には研究成果を天然ゴム農園の維持・発展に活用していく。
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