革新的研究開発推進プログラムの一環で
ブリヂストン、高強度材料の開発に成果
タイヤ 2016-09-29

成果を説明するブリヂストン中央研究所研究第1部の角田克彦フェロー
ブリヂストンは9月28日、内閣府で省資源タイヤにつながる高強度材料についての研究成果を発表した。
同成果は、革新的研究開発推進プログラム(ImPACT、内閣府総合科学技術・イノベーション会議主導)における伊藤耕三プログラム・マネージャーの研究開発プログラムの一環として取り組んだもの。ゴムにみられる特異なき裂進展速度の転移挙動の本質理解とき裂進展の転移エネルギーの制御手法を確立することで、ゴム・エラストマーの強靭化を目指している。
これまでの活動から得た設計指針をもとに開発した材料では、強靭化に向けた課題点であるき裂進展の転移エネルギーを燃費特性を大きく損なうことなく約4倍強上昇させることに成功。評価技術を有するゴムクローラに同材料を用いて行った実証検証では、摩耗速度が60%低減することを確認した。
今回の研究成果は、「ゴム材料であればタイヤ以外にも展開できる」(角田克彦ブリヂストン中央研究所研究第1部フェロー)として、ゴムクローラやコンベヤベルトなど他製品への展開も積極的に活用していく方針。また「ImPACTの終了する2019年度末までには、各用途に展開できる技術を確立するほか、将来的にはタイヤの厚みを現状の半分にしたい」(同)としている。
ブリヂストンは、タイヤのさらなる低燃費性や省資源性に向け、転がり抵抗の低減やタイヤ1本あたりの原材料使用量を減らす取り組みなどを行っている。同プログラムへの参画は、その取り組みを加速させるためのもので、高強度な材料を開発することにより、タイヤを構成する部材の薄ゲージ化を進め、さらなる低燃費性、省資源性の実現を目指す。
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