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2024年3月期業績

デンカ、クロロプレンゴムは減収減益

決算 2024-05-15

 デンカの2024年3月期業績は、売上高が3,892億6,300万円で前期比4.5%減、営業利益が133億7,600万円で同58.6%減、経常利益が54億7,400万円で同80.5%減、純利益が119億4,700万円で同6.4%減だった。

 エラストマー・インフラソリューション部門は、売上高が1,113億5,400万円で同10.1%減、営業損失が92億9,500万円(前期は11億円の損失)。クロロプレンゴム(CR)は、価格面では2022年度に実施した段階的な価格改定の寄与や円安による手取り増があったものの、販売数量は全般的な需要減や能登半島地震による一時的な操業停止の影響を受けて減少し、売上高は減収。一方の利益は、CRの需要低調や米国生産拠点であるDenka Performance Elastomer(DPE)での修繕費・労務費などのコスト増、在庫評価減の計上により大きく減少した。

 2025年3月期業績予想は、売上高が4,200億円で前期比7.9%増、営業利益が180億円で同34.6%増、経常利益が120億円で同119.2%増、純利益が90億円で同24.7%減。

 エラストマー・インフラソリューションは売上高1,200億円で同7.8%増、営業損失55億円(前期は92億9,500万円の損失)を見込む。CRは売価下落も、販売数量の増加、在庫評価減計上額の減少により赤字幅が縮小する見通し。CR事業については、2024年中に抜本的対策を決定する。(別記事参照

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