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【特集】ゴム企業とスポーツ

住友ゴム工業、「SRIXON Z-STARシリーズ」―飛距離性能とスピン性能をハイレベルで兼備

会員限定 ラバーインダストリー 2023-06-21

 コロナ禍によってブームが再燃したものの一つにゴルフがある。若者への人気も広がっており、今後の市場拡大への期待は小さくない。そんなゴルフの国内市場において、高いシェアを誇るのがSRIXON(スリクソン)、XXIO(ゼクシオ)ブランドを展開する住友ゴム工業。2月に販売を開始したゴルフボールの新ラインアップ「SRIXON Z-STARシリーズ」は、ユーザーがゴルフボールに最も求める飛距離性能とスピン性能などを高次元で兼ね備えており、「過去最高の出来」(大濱啓司スポーツ事業本部ゴルフビジネス部ゴルフボールビジネスグループ課長)と自信を持つ。課題に挙げる米国市場の開拓も、SRIXON Z-STARシリーズに搭載した「ファストレイヤーD.G.」コアといったコア技術や空力性能など長年にわたり培った技術を武器に、シェア拡大を図っていく。

ゴルフボールの構造

 ゴルフボールは、形成する層の数によって、主に3種類に分かれる。合成ゴムを成形した単一構造のワンピースボール、合成ゴムからなるコアと樹脂を使用したカバーの2層構造となっているツーピースボール、3層以上の構造を持つマルチピースボールだ。

ゴルフボールの構造

ゴルフボールの構造


 ワンピースボールは耐久性に優れ、繰り返し使用が可能なため、主に練習場で使用される。一方、ゴルフボールに求められる飛距離やスピン、コントロール性能などを高レベルで実現するために用いられるのがツーピースやマルチピースといった複合層のボールだ。特に相反する性能である、ドライバーショットでの飛距離性能とアイアンやウェッジショットでのスピン性能を高いレベルで両立するにはマルチピースボールが有力とされる。

 同社のマルチピースボールは、

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