硫黄の可視化とその先に見据えるもの
住友ゴム工業、リチウム硫黄電池材料に用いる硫黄化合物の可視化に成功
会員限定 ラバーインダストリー 2023-05-10
住友ゴム工業が東北大学、理化学研究所、高輝度光科学研究センターと共同で、リチウム硫黄電池材料に用いる硫黄化合物の可視化に成功した。大型放射光施設であるSPring-8を活用し、テンダーX線ナノスコープ(テンダーX線タイコグラフィ)と呼ばれる技術を世界で初めて確立、可視化に繋げた。今回の技術はリチウム硫黄電池の性能向上だけでなく、将来的にタイヤへの応用、生命科学分野への展開等が期待される。
硫黄の可視化に取り組んだきっかけが、タイヤの性能持続技術。住友ゴム工業は、安全性能と環境性能を一層高めたタイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」を推進しているが、そのコンセプトに欠かせないのが性能持続技術の向上だ。「タイヤは使用していくと徐々に硬くなり、それとともに性能が低下していく。その原因の一つが、ゴムの架橋に用いられる硫黄だ。使用時に熱がかかることで、高分子同士を結びつけている硫黄の状態が変化し、ゴムが劣化する。性能持続技術を向上させるために、ゴム中の硫黄を可視化したいと考えた」(研究開発本部分析センター金子房恵氏)。
ただ、タイヤ用ゴムの硫黄を可視化することは容易ではない。その理由が含有量と大きさだ。「タイヤ用ゴムは、
-
社員の募金をもとにボランティ...
住友ゴム工業、「住友ゴムCSR基金」が2025年度助成を実施
タイヤ 2025-04-16
-
DUNLOP「GRANDTREK H/T31」
住友ゴム工業、トヨタ自動車の新型「LEXUS GX550」に
タイヤ 2025-04-15
-
「Palmfill」
住友ゴム工業、環境配慮型充填材を使用したスポーツ用人工芝を発
工業用品 2025-04-15
-
「ハイブリッドターフ EVO.」
住友ゴム工業、大阪・関西万博「住友館」に人工芝が採用
工業用品 2025-04-15
-
【人事】
住友ゴム工業(5月1日)
人事 2025-04-08
-
高次元の静粛性と 操縦安定性を...
住友ゴム工業、「SPORT MAXX LUX」の試走会を開催
タイヤ 2025-04-04
-
ゴム報知新聞創刊3000号突破記...
住友ゴム工業、アクティブトレッド生かしたSYNCHRO WE
タイヤ 2025-03-31
-
住友ゴムの放射光技術と東北大...
住友ゴム工業、東北大学と「次世代シンクロサイエンス共創研究所
タイヤ 2025-03-26
-
DUNLOP「GRANDTREK H/T31」
住友ゴム工業、トヨタ自動車の新型「LEXUS LX700h」
タイヤ 2025-03-21