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【インタビュー】加藤 進一IRC2026 AICHI広報宣伝委員会委員長(加藤産商および加藤事務所社長)

IRC2026 AICHI併催「ゴム・エラストマー技術展」、出展募集進む。早期割引は4月末まで

その他 New! 2026-04-06

 2026年11月2~6日に愛知県国際展示場で開催の「IRC2026 AICHI(2026年国際ゴム技術会議)」で併催する「ゴム・エラストマー技術展」の出展募集が、順調な滑り出しを見せている。

 主催側は150社・200小間を目標に掲げ、前回小倉(福岡県北九州市)での日本国内開催を上回る規模を目指す。2月の募集開始から約1.5カ月の時点で49社が申し込み、うち18社は海外企業だ。

 出展意義のほか、参加が危ぶまれる中国勢の動向や生成AIを活用したPR動画制作などについて、同会議の広報宣伝委員会委員長を務める加藤産商および加藤事務所社長の加藤進一氏に聞いた。

加藤 進一IRC2026 AICHI広報宣伝委員会委員長(加藤産商および加藤事務所社長)

出展社数150社目標へ順調な立ち上がり

 「ゴム・エラストマー技術展」の出店規模は、150社・200小間を目標としている。申し込み締め切りは7月15日で、4月末までは出展料の早期割引を設けている。

 募集開始直後ではあるが、4月1日時点で49社・80小間の申し込みがあり、このうち18社は海外からだ。

 4月以降、各社が新年度予算承認を得てから、今後駆け込みでの申し込みが増える傾向がある。それを踏まえると、現時点での感触は悪くない。

 200小間に近づけば、10年前に小倉で開催した際の出展数を上回る見込みだ。

 国内では、合成ゴムメーカー各社、タイヤメーカー主要4社、大手ゴム薬品メーカー、ゴム機械メーカーなど、ゴム産業に関わる主要なサプライヤーが多く出展する。

 業界団体では、墨東ゴム工業会がブースを出す予定だ。

 4月末までが早期割引なので、ぜひ早めに申し込んでもらえればと思う。

中国勢の動向が焦点、東南アジアにも出展広がる

 海外では、現時点で中国から20社程度の出展意向を聞いている。

 ただ、実際に来日できるかどうかは国際情勢次第で、見通せない部分がある。

 当社の上海支店からの情報では、中国政府が10月末ごろまで海外渡航について自粛を求めるような空気を出していると聞く。

 特に国営企業は動きにくいのではないか。もっとも、開催は11月。時期としてはギリギリだが、一気に解禁になる可能性はある。

 アジアの材料系展示会では、全体の3割程度を中国企業が占めることは珍しくない。今回もぜひ来てほしい。

 昨年から中国の主な材料メーカーに声をかけているが、小さな会社ほど出展に対する意欲がある。中国国内では物余りで売れにくくなっており、日本や東南アジアへ販路を求める流れがあるからだろう。

 東南アジアではタイから申し込みがあり、マレーシアのゴム協会もブース出展の約束をいただいている。ドイツの機械メーカーも申し込み済みで、海外からサプライヤーが集まる展示会になる。

中小企業にとって、販路拡大と存在感発信の場に

 今回は、特に中小企業に出展してほしい。

 理由は3つあり、第一に販路拡大がある。海外、特にアジアからの来場者が見込まれる中で、自社製品を見せれば、技術提携や商談に繋がる可能性がある。東南アジアや日本市場を狙う企業との接点も生まれる。

 第二に、今のゴム業界の流れがここに集えばわかるという点。

 サステナビリティやAI、サプライチェーンの動き、海外材料の潮流など、業界全体の方向感をつかむ勉強の場になる。自社の立ち位置を見直す機会にもなる。

 第三に、プレゼンス(存在感)を示せること。出展料は33万円程度となるが、業界に広く示すことができる。中小企業には、そうした目的でもぜひ出てほしい。

会議は30カ国規模、サステナビリティとAIに注目

 国際ゴム技術会議は、展示会よりもアカデミア色が強い。今のところ30カ国からの参加を見込んでおり、10年前と同程度の規模になるとみている。

 テーマとしては、サステナビリティ関係が面白くなるのではないか。また、AI関係の発表も期待している。

 大学関係は、今回アカデミア料金として半額設定にし、参加しやすくしている。国内には10講座ほどゴム関係の研究があり、いくつかは参加するのではないか。海外の大学からも、ポスター展示などで出展する可能性がある。

「ゴム産業とAI」を本会議広報から問いかける

 今回のトピックスの1つが「ゴム産業とAI」。

 タイヤメーカーがAI活用を先行できているのは、膨大なデータをデジタルで持っているからだ。配合や試験結果のデータが蓄積されていれば、AIに投入して設計や予測に活かすことができ、すでに実用化段階に入っている。

 一方、ノンタイヤ分野はまだそこまで進んでいない。工業用品の配合はポリマーや添加剤の組み合わせが複雑で、データも少ない。活用しきれていないのが現状だ。

 今回あえて生成AIを使って本会議のPR動画を日本語、英語、中国語で制作したのは、単なる宣伝ではなく、「皆さんの仕事の中にAIでできることがあるのではないか」という問題提起でもある。



 いきなり高度な設計用途ではなく、採用、人材育成、製品PRといったところから使うのが現実的だろう。

 特に中小企業を中心にどこも人手不足であり、少ない人数で、早く、安く仕事を回す仕組みを作るうえでも、生成AIは1つの手段になる。

 今回の動画制作は、ストーリーの文章と写真を投入し、10分後にはそれらしいものができた。ただ、そこから最終的に15回ほど修正を重ねた。

 現状、ゴムを理解していてAI動画を作れる外注先はほとんどないので、今回は加藤産商グループ会社のエスケー・テクノが対応した。

一般来場者も呼び込み、愛知県から発信

 前回の来場者は延べ約4,500人だった。今回は愛知県開催という地の利もあり、延べ5,000人を目標にしている。実人数でも2,500人程度は来ると見ている。

 また、業界関係者だけでなく、東海地区や名古屋地区の一般の方にも来てもらいたい。地元の人が見て「ゴムって何だろう」「ちょっと行ってみよう」と思えるポスターを制作予定だ。地下鉄構内での広告や、愛知県内のタイヤ販売店へのポスター掲示も検討している。

 展示会では、フリースペースを設けるなど、人が集まりやすい仕掛けも検討している。会場が広いので、滞留や会話が生まれるような場づくりを考えていきたい。

IRC2026 AICHI(2026年国際ゴム技術会議)概要

◇会期=2026年11月2~6日
◇会場=愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)
◇併催=IRC2026 AICHI(ゴム・エラストマー技術展)※11月3~6日開催
◇出展申込締切=2026年7月15日※4月30日まで早期割引あり
◇来場料=無料
◇HPhttps://www.irc2026.com/jp

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