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高分子材料の研究・開発を支援

DJK、横浜に中央研究所を開設

その他 2022-10-11

 ゴム・樹脂などの高分子材料をはじめ複合材料の評価試験や分析事業を行っているDJK(本社・横浜市、岩井俊憲社長)は7月にオープンした「中央研究所」の開所式を9月30日に行った。

DJK中央研究所


岩井社長


 同研究所では、高子分子材料のR&D支援からコンパウンディング、混練・成形試験などの受託評価と研究を行っていく。また、来春からは生分解性予備試験、ケミカルリサイクルなど環境課題解決に向けた試験・分析と評価の受託業務も推進していく。

 同社は1964年2月、大日本樹脂研究所として設立。高分子材料に特化した材料研究や製品開発メーカーから分析や加工性の試験など、評価業務を受託してきた。横浜市内に本社、先端材料研究所、加工技術研究所、新横浜オフィスにこのほどオープンした中央研究所を加えた。このほか千葉に材料試験所、名古屋に融合技術研究所を持つ。各施設で、要求された研究、試験、加工性検証などの業務に取り組むが、7拠点が連携の取り組みも可能で多面的なニーズにも対応できるプラットフォームを構築した。

 岩井社長は「弊社設立以来、一貫して樹脂をはじめゴムなど高分子材料、複合材料を対象に受託研究や開発支援を行ってきた。独立資本で系列に属さず、第三者機関として公正中立な立場であること。さらに受託テーマで得られた技術情報、アイディア等の産業財産権は全て放棄するなどが弊社の特徴と言える」。

MMR測定器


ラボ見学会の様子


 同社では設備や機器も充実させるとともに規制、規格申請業務のサポート体制も執り行うことで、材料開発プロジェクトの入口から出口まで広範囲に対応するなどサービス向上に努めてきた。

 「今回開設した中央研究所では、生分解性予備試験などのR&D支援業務も強化していく予定でおり、急がれる環境対応に中央研究所が活用され、ユーザー企業に、社会に貢献できる拠点としたい」(同)との方針だ。

 開所式では、記念講演会とモノマーの組成などを知るMMR測定器、最新混練機や各種試験・分析機器が設置されているラボの見学会も行われた。

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