ブランドパーパスをデザイン化
ブリヂストン、コーポレートフォントや自転車がグッドデザイン賞
その他 2021-10-21
ブリヂストンは、同社が開発したコーポレートフォントと、ブリヂストンサイクルが開発した自転車が、「2021年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。
受賞したコーポレートフォント「Bridgestone Type」は、ブリヂストンらしさをデザイン要素に取り入れた同社独自のコーポレートフォント。ブリヂストンのブランドパーパスを実現するための3つのアプローチ①「Care:安心」②「Confidence:信頼」③「Creativity:創造力」を、可読性、汎用性、美しさなどの機能としてデザイン要素に落とし込んだ。
制作においては、欧文フォントのトップメーカーであるMonotypeとの共創により、ブリヂストンの想いを「カタチ」にした。既に、一部のロゴや印刷物、Webサイトなどで使用を開始しており、今後はブリヂストンらしさを表現する手法のひとつとして様々な媒体でより広く活用していく予定。
グッドデザイン賞事務局からは、「企業が発信する文字情報は、消費者との接点になり、コーポレートフォントを使用することはブランディングの観点からも企業イメージを統一することができる」と評価された。
受賞した自転車「ANCHOR TS9/TE9」は、東京2020オリンピック自転車競技トラック日本代表に供給し使用されたトラックバイクの2022年モデルのフレームセット。開発には、ブリヂストン独自の推進力最大化解析技術「PROFORMAT」が使用されている。
ペダルを踏んだ力を無駄なく前へ進む力に変えるために、空力、重量、剛性といった走りに関係するさまざまな要素をシミュレーション、計測、解析することで、短距離用フレーム「ANCHOR TS9」と中長距離用フレーム「ANCHOR TE9」それぞれの競技特性に適した性能を追求している。
事務局では、「流体解析や構造解析を究め、実際の走行に限りなく近い検証モデルをシミュレーションシステム上に構築することによって、短距離用・中距離用それぞれに最適なフレーム形状を導き出す唯一無二の技術を確立したことを評価した」とコメント。
また、ロードバイク「ANCHOR PR9」は、自転車競技トラック日本代表に供給したトラックバイク開発で磨きをかけた推進力最大化解析技術「PROFORMAT」を用いて開発された新型ロードバイク。空力・重量、剛性といった走りに関する様々な要素をバランスさせ、平地巡航、登坂、アタックなど、あらゆる環境の入り乱れるステージレースをこの1台で勝つことを目指している。
事務局からは、「通常であれば背反する、空力性能、剛性、軽さを、精緻なシミュレーション技術を用いて高い次元でバランスさせ、美しい造形としてまとめあげた」ことを評価された。
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