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導電性ポリマーの活用で成長分野での事業展開を強化

デンカ、次世代エレクトロニクス分野の事業拡大に向けてスタートアップへ出資

原材料 2025-11-25

 デンカは、ペガサス・テック・ベンチャーズと共同で運営するコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)ファンドを通じて、導電性ポリマー「PEDOT/PSS」の開発・製造・販売を手がけるスタートアップ企業「クレバ」への出資を決定した。

 PEDOT/PSSは、優れた電気伝導性・透明性・柔軟性を持つ導電性ポリマーの一種。コンデンサ用途に加え、近年の次世代ディスプレイやフレキシブルデバイスの需要拡大を受け、タッチパネルや有機EL、ペロブスカイト太陽電池等、次世代の産業インフラを支える素材として期待されている。

 クレバは、独自の製法とノウハウを活かした導電性ポリマー「PEDOT/PSS」の原液製造から配合(調合)液の開発までを一貫して行う国内唯一の企業であり、同分野において垂直統合型の生産体制を確立している。同社が開発するPEDOT/PSSは、コンデンサ、次世代ディスプレイ、フレキシブルデバイス、再生可能エネルギー関連デバイス等の分野で、次世代の技術革新を実現する素材として注目されている。

 デンカは、長年にわたり培ってきた高分子合成技術を活かし、分子設計・重合制御・複合化技術において豊富な知見を有している。これらの技術は、導電性ポリマーの性能向上や用途拡大において大きな可能性を秘めており、今回の出資を通じて、高性能の導電性ポリマーの共同開発、新規用途への展開、製造プロセスの構築等、持続可能かつ新たな価値創出を目指す。

 今回の出資は、デンカが推進する経営計画「Mission 2030」に基づく新事業創出に向けた取り組みの一環として行うものであり、革新的な素材・技術を持つスタートアップとの連携を通じて、持続可能な社会の実現と新規事業創出を目指すもの。なお、デンカのCVCファンドは2023年に設立され、2030年度までに最大で約1億米ドルの投資を計画している。

 両社の技術的シナジーにより、次世代エレクトロニクス分野等の急成長する市場への対応力を強化し、グローバル展開を加速していく。

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