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2025年度下期に稼働予定、生産能力は現行比で約1.5倍に

UBE、窒化珪素の製造設備を増設

原材料 2023-07-14

 UBEは、電動車(xEV)向けの軸受・基板用途を中心とする需要の急増に対応するため、宇部ケミカル工場内の窒化珪素製造設備の増設を決定した。2025年度下期に稼働予定で、生産能力は現行比で約1.5倍となる。

窒化珪素用途例


 同社の窒化珪素は、独自のイミド熱分解法を用いて製造される高品位粉末。粒度が均一で不純物が少ない特長を備えており、微細構造の制御が可能なため、高い焼結体特性が得られる。この優位性が認められ、1986年の上市以来、自動車産業から航空機、電子産業、工作機械などの幅広い分野でさまざまな部品に用いられており、窒化珪素原料のグローバルスタンダードとして世界中のセラミックスメーカーから高い評価を受けている。

 近年では脱炭素社会の実現に向けて、xEVで使用されるモーター用ベアリングやインバータ用放熱回路基板向けでも高品位かつ実績豊富な同社の窒化珪素へのニーズが急増しており、ハイエンド領域の窒化珪素のトップメーカーとして、拡大する需要に対応するために生産能力の増強を決定した。

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