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ゴム製品の価格動向に注目

原材料値上げ活発化

原材料 2017-03-21

 合成ゴムや熱可塑性エラストマー(TPE)などエラストマー製品の値上げが、2017年に入り活発化している。原材料価格にリンクして製品価格が決定するフォーミュラ方式も含め、値上げが概ね出揃った模様だ。値上げの背景にある原油やナフサ、ブタジエンなどの原料価格は、一時期に比べやや落ち着きを取り戻しつつあるが、高騰前の昨年夏と比較すると、依然として高値圏にある。エラストマー製品の値上げは浸透してきており、今後はゴム製品の価格動向が注目される。

 天然ゴムや合成ゴムなどの値上がりを受け、ゴム製品でも値上げの動きが出始めている。

 横浜ゴムは4月1日から国内市販用タイヤの値上げを実施すると発表し、クムホタイヤジャパンも同様に4月1日からの値上げを発表した。タイヤメーカーは海外市場では値上げを進めており、ある関係者は「背景は国内、海外とも変わらない」という。仮にタイヤの国内値上げが進めば、次は工業用品の価格動向に焦点が移っていくとみられる。

 天然ゴムやブタジエンなど原料価格は、依然として高値圏にあり、高騰の要因とされる中国自動車生産の動き次第では、今後も値が大きく変化する可能性もある。

 原材料価格とゴム製品メーカーの対応が注目されている。

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