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丸亀工場内にプラント新設

四国化成工業、不溶性硫黄を増強

原材料 2022-07-04

 四国化成工業は、不溶性硫黄の新プラントを丸亀工場(香川県丸亀市)内に建設する。2023年4月に着工、2024年10月に竣工し、同年12月から生産を開始する予定。投資総額は約45億円。プラントの新設により、生産能力は約1.2倍に拡大する。

 不溶性硫黄は、ゴム分子を結合させる加硫剤として使われる高分子の硫黄で、ラジアルタイヤにとって必須の原材料。乗り心地や低燃費性能、耐久性能といった高機能タイヤが求められる中で、不溶性硫黄にもより高い品質が求められている。

 不溶性硫黄は製造工程で使われる二硫化炭素の取り扱いに高度な技術が必要なうえ、製品自体にも極めて高い品質が求められることから、主要メーカーは世界でも限られている。世界2位の不溶性硫黄メーカーである同社は、その販売先の7割強が海外向け。

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