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イチネンケミカルズと共同で開発

加藤産商、PE、PPのバイオマス度向上させる添加剤

原材料 2021-05-31

ONE バイオ


 加藤産商は、イチネンケミカルズと共同で植物由来のバイオマス添加剤「ONE バイオ」を開発した。

 開発した「ONE バイオ B-001」は80%が植物由来成分の添加剤で、日本のプラスチック市場の約半分を占めるポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)に混ぜるだけでバイオマス度を向上させることができる。PE、PPに混合しても、それらの物性を大きく変化させることはない。

 植物由来成分を添加することでカーボンニュートラルへの対応を図る製品で、特に現状困難とされているPPの植物由来成分添加に有効な手段となる。

 添加量を全体重量の15%程度とした場合、植物由来成分が10%以上となり、政府認定の「バイオマスマーク」対象製品として申請が可能となる。

 政府は「脱炭素社会・カーボンニュートラル」を推進し、2030年までにバイオプラスチックを約200万トンに拡大していく目標を掲げている。同製品は、その取り組みに貢献できるとともにSDGsテーマにも沿っている製品だ。

 加藤産商は、同製品を国内外の顧客に対して、共同開発者であるイチネンケミカルズと協力し販売していく。同製品以外にも加藤産商とイチネンケミカルズは、今後も「脱炭素・カーボンニュートラル」に向けた商品を共同開発していく計画だ。

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