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脱炭素社会への貢献目指す

UBEグループ、「2050年カーボンニュートラルへの挑戦」を宣言

原材料 2021-05-14

 UBEグループ(宇部興産株式会社及びグループ会社)は、「UBEグループ 2050年カーボンニュートラルへの挑戦」を発表した。これは、同グループの事業活動から排出される温室効果ガス(GHG)の実質排出ゼロに挑戦するとともに、環境に貢献する製品・技術に関わる研究開発の推進とイノベーションの実用化により、社会全体のカーボンニュートラルに貢献していくことを目指すもの。

 2020年10月、日本政府は「2050年カーボンニュートラル」を宣言したが、地球温暖化への対応を経済活動の制約ではなく持続可能な成長の機会と捉えるなど、各企業においても従来の発想を大きく転換し、より積極的に気候変動対策を推進することが求められている。これに基づいた政策が推し進められる中で、今後は経済性を伴ったCO2フリーエネルギーの供給やCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)などの技術の普及も見込まれる。

 同グループは昨年5月に「UBEグループ環境ビジョン2050」を発表し、豊かな地球環境を維持していくために自然と調和した企業活動を推進するという中長期的な展望を対外的に表明したが、昨今の社会情勢を鑑み、さらにもう一段踏み込んでGHGの削減や利活用を進めるとともに、地球環境に貢献する技術・製品を積極的に創出することで、脱炭素社会をリードするソリューションプロバイダーとして取り組む方針だ。

「UBEグループ 2050年カーボンニュートラルへの挑戦」

 1. 自らの事業活動におけるカーボンニュートラルへの挑戦(GHG排出量の最小化、革新的な技術開発)
 (1)徹底した省エネ推進、プロセス改善
 (2)CO2フリーエネルギーの利用の最大化
 (3)化石資源に大きく依存しない事業構造への再構築(化石資源利用の極小化)
 (4)CO2利活用技術、原料の非化石資源化等の研究開発の推進と実用化

 2. 社会全体のカーボンニュートラルの実現への貢献
 (1)使用段階でCO2排出低減に貢献する製品の提供
 (2)顧客のサプライチェーンにおけるCO2削減への貢献(バイオポリマー、リサイクル・再生化学製品の提供)

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