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1~2カ月以内に販売目指す

デンカ、新型コロナ変異株検出システムの検証を開始

原材料 2021-04-22

 デンカは、同社が株式の33.4%を保有し業務提携をしているPlexBio(台湾台北市、ディーン・ツァオCEO)と共同開発した新型コロナウイルスの変異株を検出する試験研究用試薬を用いて、東邦大学医学部と変異株検出システムの検証実験を開始した。実験の初期段階において良好な結果を得たことから、同社は1~2か月以内に、測定機関に向けて変異株検出システムとしての販売を目指す。これによる2022年3月期連結業績予想(5月12日公表予定)への影響は軽微。

 世界的な新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、国内においても変異株拡大が問題になりつつある中、測定にかかる手間や多くの検体の処理に要する時間といった課題があるとされている。

 同社の変異株検出システムは、1種類の試薬でイングランド型、ブラジル型、南アフリカ型、カリフォルニア型と呼ばれる変異株の持つ複数種類の変異部位を同時に検出することが可能であることから、測定機関における測定の手間の軽減や迅速な検出に繋がることが期待される。

IntelliPlexシステムとπコードを応用

 変異株検出システムには、PlexBioの高感度かつ同時多項目測定が可能なIntelliPlexシステムとπコード技術が応用されている。

 πコード技術は、表面にバーコードを刻印した磁性マイクロディスクに抗体や遺伝子測定用のプローブを固定することで検査対象の種類を特定し、同時多項目測定を可能とした技術。IntelliPlexシステムはこのπコード技術を蛍光法による測定技術と組み合わせることで、高感度と同時多項目測定を両立させている。

 蛍光法は測定対象に蛍光標識を付着させ、蛍光を測定することで高感度に対象を認識する一般に普及している技術だが、原理的に多項目の測定は困難とされている。IntelliPlexシステムではディスク表面に刻まれたバーコードを画像認識することで対象を特定することができるため、同時多項目測定が可能となる。

 同社は、新型コロナウイルス感染症への対策を社会的責務と捉え、関係官庁や公的機関、国内外の研究機関の協力と支援のもと、様々な角度から感染症対策に貢献する取り組みを進めている。πコード技術のもつ高感度検出・多項目同時測定という特長を最大限に活かして、疫学研究の発展を通じて人々のQOL向上に貢献し、「真に社会に必要とされる企業」を目指す。

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