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免震ゴムの長期耐久性を実証

ブリヂストンが30年前の免震ゴムを試験

工業用品 2016-09-02

 ブリヂストンは8月31日、竹中工務店と共同で、約30年間建物で継続使用されている同社製免震ゴムの性能確認試験を行い、長期耐久性を有していることを実証したと発表した。

 今回性能確認試験を実施した免震ゴム(天然ゴム系積層ゴム)は、1986年に製造され、竹中工務店が設計・施工した初の免震建物である「竹中工務店 船橋竹友寮」(千葉県船橋市)に使用されているもの。

 試験では、建物に設置されている全14基のうち1基を取り出し、ブリヂストン横浜工場において鉛直・水平方向の基本特性試験および外観・寸法検査を実施。約30年経過後の変化は予測範囲内に収まっており、基本的な性能を保持していることが確認され、同社製免震ゴムの高い長期耐久性を実証した。

 また、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(船橋市:震度5弱)では、当該建物の免震ゴムで最大78ミリの変形が観測されたが、今回の性能確認試験結果により、地震を経験しても同社製免震ゴムは性能を保持できることについても確認できたという。今後は、取り出した免震ゴムの内部ゴムの物性を詳細に調査する予定。

 ブリヂストンと竹中工務店はこれまで、免震構造技術のより一層の信頼性向上に寄与するため、同建物で使用されている免震ゴムを約10年ごとに取り出して調査実施しており、今回の調査は1996年、2008年に続き、3回目となる。

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