PAGE TOP

「基礎から学ぶ電波ノイズ対策」をテーマに

バンドー化学、ウェビナーを開催

工業用品 2025-09-19

 バンドー化学は9月12日、「基礎から学ぶ電波ノイズ対策」をテーマにウェビナーを開催した。

ウェビナーの様子


 今回は、自動車部品事業部営業部開発営業グループの松田寛史氏がMCを、同事業部技術部電動化技術企画グループの山口開之氏が講師を務め、①電波干渉によって起こる誤作動とその対策について理解する②電波対策における同社の取り組み――をゴールに進められた。

 「電磁波/電波」とは、電界と磁界が波のように伝わる現象で、ネット回線の不安定化、テレビのノイズ、スマート家電の誤作動などの原因になる。電磁波は、周波数によって呼び方が変わり、3THz以下の周波数のものを「電波」と呼ぶ。

 主な電波ノイズ対策としては、保護対象に入ってくる電波から遮蔽する「EMS対策」と、発生源から出る電波を遮蔽する「EMI対策」があり、EMS対策とEMI対策を合わせた「EMC対策」もある。EMC対策では、電波の影響を他に与えず、電波の影響を受けないという特長がある。

 同社では、今後の技術発展に伴い、自動車運転用にミリ波レーダーやV2X通信、5G・6G通信機器が増えることを背景に、電波ノイズ対策のニーズが増加すると見込んでおり、現在、1GHz~100GHzの範囲に対応する電波吸収体の検討を行っている。

 具体的には、①プリント基板にフレキシブルな材質(材料処方と設計で反射吸収ピークを調整)を被せる方法と、②プリント基板を筐体(発泡樹脂)で囲むことで電波を吸収する方法だ。①では、材質がフレキシブルな材質のため、曲面にも追従が可能。②では、筐体自体を発泡吸収体とすることで軽量化を図ることができる。

 ウェビナーの最後には、質疑応答が行われ、参加者から多くの質問が寄せられた。

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 何を創る日本の半導体企業
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物
  • 海から考えるカーボンニュートラル