「農業用機械設計者必見!農業機械用Vベルト入門講座」をテーマに
バンドー化学、ウェビナーを開催
工業用品 2024-12-24
バンドー化学は12月13日、「農業用機械設計者必見!農業機械用Vベルト入門講座」をテーマにウェビナーを開催した。
今回は、人事部の朴永昌氏がMCを、産業資材事業部技術部摩擦伝動ベルト設計グループグループ長の藤原敬志氏が講師を務め、農業用機械の設計者から寄せられる疑問に答えながら、農業機械用Vベルトがその機能を最大限に発揮できるような設計に必要なポイントを解説した。
農業機械用Vベルトは、トラクター、耕運機、田植え機、コンバイン、野菜収穫機などの農業用機械に使用されるもので、一般用Vベルトよりも厚みが薄く、製品ラインアップが豊富なことが特徴。今回は製品の中でも「農業機械用コグドVベルト」、「農業機械用ラップドVベルト」に焦点を当てて解説した。
一般用Vベルトが駆動プーリと従動プーリを繋ぐ2軸レイアウトで使用されるのが主流なのに対して、農業機械用Vベルトは駆動プーリと従動プーリの間に「背面プーリ」を入れることで、動力の伝達をON・OFF切り替えることができる「クラッチ機能」を備えている。
このクラッチ機能により、ベルトには正・逆の曲げが繰り返され、屈曲疲労が発生する。そのため、農業用機械に一般用Vベルトを使用すると屈曲疲労に耐え切れず、亀裂が発生してしまう。
この課題を克服するために開発されたのが農業機械用Vベルト。一般用Vベルトよりも厚みを薄くし、また心線位置を下げることで、屈曲疲労耐性が向上し、寿命が大幅に伸びた。また、耕作地面積の増加に伴う農業用機械の高馬力化、農業用機械の運搬時に求められる機械自体のコンパクト化など、さまざまなニーズに対応するため豊富な製品ラインアップがある。
農業機械用Vベルトのレイアウト設計時には、①求める耐久性と伝動能力に対応する仕様選定②張力設定③最小プーリ径④背面プーリ位置――が重要なポイントになる。バンドー化学では、農業機械用Vベルトの設計をサポートするシステムをWeb(https://products.bandogrp.com/support/)で公開している。
ウェビナーではその後、農業機械用Vベルトの具体的なトラブル事例とその対応策などについて解説した。
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