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【特集】スポーツ用品

ルーセント、歴史あるソフトテニスボール「アカエム」

工業用品 2017-05-18

アカエム

佐田元陵取締役・東日本営業統括兼事業開拓部部長


 
 昭和ホールディングスの100%連結子会社でスポーツ事業を担当するルーセント(本社・千葉県柏市十余二、年商15億円、従業員50人)の佐田元陵取締役・東日本営業統括兼事業開拓部部長に同事業の現況を聞いた。佐田元取締役は「少子化の影響で国内スポーツ関連市場が縮小しているが、当社の多様なビジネスを通してスポーツ愛好家を増やしていきたい」と話す。

 ■ルーセントの現況
 当社は昭和ホールディングス・グループの中でスポーツ事業の営業販売を行うショーワコーポレーションと、製造を行うショーワスポーツが2014年1月1日付で合併し、これを機に同日付で社名を「株式会社ルーセント」に変更して新たなスタートを切った。事業内容は、①ソフトテニス用品・用具②軟式野球用品・用具③ルーセント(オリジナルブランド)商品④スポーツ施設工事⑤テニスクラブ事業など、多岐にわたる。特にわが国最古のゴム工場三田土ゴム製造(創立明治19年)を源流とするグループの昭和ゴムが製造販売してきたソフトテニスボール「アカエム」(エムは三田土のMを指す)は130年という長き歴史と伝統を誇る主力商品だ。また、「ルーセントテニススクール」でスポーツ施設の運営も行っているほか、事業拡大の一環として、7年前から関西を中心にテニスクラブの再生事業も手掛けている。さらにウェアが中心だが、卓球分野にも進出している。

 ■事業別の売上構成
 16年3月期の売上高は約15億円。これを事業別にみるとソフトテニス関連が65%、スポーツ施設運営を含むテニスクラブ再生事業が20%、施設工事が10%、その他5%という状況となった。

 ■最近のスポーツ用品・用具市況
 20年の東京オリンピックに向けて、特に陸上やテニス、野球関連の施設工事では特需期に入っている。この中には施設の改修工事が含まれるが、特需の背景としては30、40年前につくられた地方自治体のスポーツ施設の老朽化が進み、その改修需要が増えていることがあげられる。当社は低コストで改修できる工事のノウハウ、技術を持っており、今年度はそうした案件がかなり寄せられている。

 ■スポーツ事業の課題と対策
 課題はやはり少子化によるスポーツ人口の減少だ。人口減は止められないが、スポーツ愛好家を増やすことはできるだろう。少子化に連動して学校教育の中で体育関係の指導者が少なくなっているので、そこに当社が果たす役割があるとみている。これまでは学校体育の先生、スポーツ連盟等に用品・用具を届けることが主たる業務だったが、3年前から商品に付加価値をつけるために社員研修を強化している。その一環として、社員にはインストラクターやテーピング技術など、スポーツに関する各種資格の取得を奨励している。20年に向けて、我々がこうしたアクションを起こすことで新たなビジネスが生まれてくるのではないかと期待している。そのためにも当社にとって、17-18年度は新規ビジネスの種まきの時期と捉えている。

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