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クッションマットの製造ラインに被害

日東化工の本社工場で火災(続報:詳報)

工業用品 2024-06-17

 日東化工は6月12日、10日に発生した本社工場(神奈川県高座郡寒川町)の火災に関する続報を発表した。

 それによると、発生場所は本社工場(5万6,387㎡)敷地内の第7工場(1,930㎡)で、第7工場はクッションマットの製造ラインおよびブラックターフの一部製造工程があるほか、協力業者への賃貸などを行っていた。

 人的被害はなし。物的被害については第7工場が全焼。クッションマット製造ラインなどが一部焼失した。また、工場全体のインフラ設備の一部が損傷したが、すでに復旧し、他の工場への延焼がないことを確認し、6月12日から順次生産を再開している。また、火災の影響で本社事務所の電源、電話、インターネットなどが一時不通となったが、現在は復旧している。

 原因については現在調査中で、今後は関係省庁・行政機関および専門家の指示のもと、適切な対策を講じていく。

 生産および出荷への影響は、製品によって異なる。優れた透水性能とクッション性能を備え、建築向けに使用されるクッションマットは、全焼した第7工場内に製造ラインがあり、生産ができない状況だ。すでに受けている注文については在庫対応するが、新規受注は一旦停止する。今後の生産については、事業継続も含め検討していく。

 建設現場等で歩行用、養生用として使用されるブラックターフは、一部生産工程が第7工場内にあり、被害を受けたが、大部分の工程は別工場のため影響は小さい。受注品については当面は在庫で対応し、被害を受けた工程設備を復旧し次第、生産を再開する。コンパウンドやゴムシートなど、それ以外の生産については火災による影響はない。

 なお、製品保管倉庫の電源喪失により製品の出荷に一部影響(シート、マット、樹脂製品など)が発生しているが、6月17日から順次出荷を再開していく。

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