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エンジニアリング企業を傘下に

蒲田工業、クリーン事業通じて自動化と省人化の課題解決を加速

工業用品 2024-05-07

 蒲田工業(東京都港区、蒲田善明社長)は、クリーンルームやブースといったクリーン事業を通じて自動化と省人化の課題解決提案を加速していく。その一環として2023年9月にサカエ工業の業務を引き継ぎ、今年1月14日付けで蒲田工業が株式の97%を取得、蒲田エンジニアリングに社名変更した。今年3月には正式に蒲田工業グループの傘下に収めた。

 蒲田エンジニアリングの役員は、代表取締役会長に蒲田善明氏、代表取締役社長に蒲田善太郎氏(蒲田工業専務)、取締役に岩田充弘氏(前・相模原営業所所長)、中田栄蔵氏(前・サカエ工業社長)、高橋広行氏(前・サカエ工業技術部長)。

 蒲田エンジニアリングは省人化ロボット(協働ロボット)の設計製作をはじめ、各種製品生産ラインの企画・設計、省力自動機械装置の企画・設計・製作、各種精密部品の設計・製作、納入現地の据付・調整・メンテナンスを事業の柱にしていく方針で、製造工場向けの省人化・自動化機械を製作する。特に近年の人手不足をカバーする搬送・梱包・加工・検査・組立といった省人化に向けた提案を積極的に行っていく戦略だ。

 また、クリーン事業とのコラボレーションとして、医薬品製造工場向けに①充填(バリデーション対応)の自動化②協働ロボット・特注機械設計製作③自動搬送システムの設計製作④検査・計測装置の設計製作を行う。また、食品製造工場向けには①充填システムの自動化②協働ロボット・特注機械設計製作③充填用クリーンブース設計製作④自動搬送システムの設計製作を多品種少ロットで対応する。

 「ボトルにラベルを貼るラベラーや充填、キャップ巻締機など得意な分野を持つ強みもある。蒲田工業としても既存事業とクリーン事業、そしてエンジニアリング事業をそれぞれのニーズと絡めて第3の柱となるよう、まずは10億円規模の事業に育てていく」(蒲田善明社長)。また、蒲田善太郎蒲田エンジニアリング社長は、「既存製品の押しつけではなく、技術力と提案力で顧客に高い満足度を与える省人化・自動化機械メーカーを目指したい」と語る。

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