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売上高拡大と世代交代を推進

入間川ゴム、新中期3カ年計画「NexT2019」をスタート

工業用品 2017-05-09

新中計を説明する清水社長

 
 入間川ゴムは2019年度を最終年度とする中期3カ年計画「NexT(ネクスト)2019」を策定し、4月1日(今期)からスタートさせた。

 新中計は「2025年の当社のありたい姿を定め、それを実現するためのファーストステップとして19年度までに行うべき施策・営業方針等をまとめたもの」(清水佑樹社長)。「売上高の拡大」と「世代交代の推進」の2つをミッションに掲げ、営業、社内制度両面で施策を進めて経営基盤を強化。19年度まで3期連続で増収する計画だ。

 「売上高の拡大」では、営業・技術・生産が一体となり取り組んでいく。営業面では動き方や配置などシステムをゼロベースで見直し効率化を徹底するとともに、各拠点長が集まる会議の回数を増やすことで情報の共有化を強化、営業体制の再構築を進める。

 また技術・生産面では、展示会への年1回の出展を実施することで開発のモチベーションを高める。出展により獲得した新しいシーズを開発に反映させ、次回出展時には新たな提案をするという創発サイクルを構築していく。これらの施策により成形品の受注量を拡大し、景気の影響が大きいゴムシートの依存度を低下させ事業の安定化を目指す。

 「世代交代の推進」では、高度成長期基準の人事評価制度や給与制度の抜本的な見直しを図る。頑張った社員は報われる形にすることで従業員のモチベーションを高め社内を活性化させる。「現在、コンサルタント会社を起用して進めており、18年度から新制度に移行する」(同)考え。

 また、若手・中堅社員の意見を経営に反映させるシステムの構築も進める。社長主催の次世代を見据えた勉強会を実施し、そこで出た意見を積極的に経営に取り込んでいく。「新しい事業展開など様々な課題について話し合い、経営の強化に繋げたい。勉強会の中から当社の次世代を担うコアなメンバーが育っていくことに期待している」(同)。

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