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取引先や従業員、メディア関係者など67人が出席

エバック/ユーシー産業、創立60周年記念式典を開催

工業用品 2023-11-27

 エバックと子会社のユーシー産業は11月21日、ホテル日航大阪(大阪市)で創立60周年記念式典および懇親会を開催した。当日は取引先や従業員、メディア関係者など67人が出席した。

エバック代表取締役兼ユーシー産業取締役会長の永吉清治氏


ユーシー産業代表取締役社長の永吉昭二氏


 式典では冒頭、60年の歩みをまとめたスライドが上映され、エバックとユーシー産業の歴史や拠点と部署、従業員などが紹介された後、エバック代表取締役兼ユーシー産業取締役会長の永𠮷清治氏が開式の辞を述べた。

左から永吉清治氏、永吉昭二氏、落合正隆氏(ユーシー産業・取締役・営業本部長)、永吉昭道氏(同社・同・工場長)、草間豊尊氏(同社・同・管理部長)


 永吉氏は、「創業者の永𠮷昭夫が排水ホース製造の独自技術を開発し、昭和38(1963)年にエーロン工業を設立。会社は順調に成長するなか、技術開発に没頭した余り永𠮷は共同出資者が株式の大半を手に入れていたのに気が付かず、会社を追われることになった。それを知り、共に辞めようとした従業員達を押しとどめ、新たな会社を設立する際、その従業員達がお金を融資してくれた。その会社がユーシー産業で、“志を有する者の集まり”を意味する“有志”が社名の由来だ」と説明。その後、先代(昭夫氏)の思いを引き継ぎ、平成7(1995)年に鳥取工場を設立したこと、平成13(2001)年には中国工場を設立し、そこで開発したエアコン用脱塩ビタイプの断熱ホースで日本国内シェア100%を達成したこと。それに伴い稼働率が低下した鳥取工場の余力の設備・人材を活かし、唯一無二となる端末部品一体成形ホースのカフレス技術の開発に繋げたこと。平成20(2008)年にはユーシー産業をエバックと改め、製造・販売を行う子会社として現在のユーシー産業を設立したことなど、来し方を振り返った。また、現在従業員の世代交代が進んでいることについても触れ、「工場をはじめすべての部署で新たな志を持った社員が育っている。今後とも若返った当社を見守り、育てて頂けると幸いだ」と結んだ。

 続いて出席者を代表し、取引先の大祐化成代表取締役社長夏山勝行氏が祝辞を述べた。その後、創業当初からの取引先や会社の発展に尽力した元社員に感謝状が、ユーシー産業の公式アンバサダーとして活動するインスタグラマーの「エア魂(こん)女子」(桒原美穂)氏に任命状が贈られた。

 最後にユーシー産業代表取締役社長の永𠮷昭二氏が登壇。閉式の辞として、「当社にとって大きな転機となったのが、創業者の意志を継いで、現会長が新たな大口径パイプを開発し特許技術を生み出したこと。それにより、多くの技術が生まれ、色々な形でお金を頂けるようになった。ただ、我々だけではここまで来ることはできなかった。ここにいる皆様のお力添えあってのもの。そこにエア魂(こん)女子氏が加わったことが我々の大きな支えとなった。また、一番忘れてはいけないのが従業員の皆さん。この先、70周年、80周年と成長していくためには、皆さんの力が欠かせない。今後とも彼らを暖かく応援して頂きたい」と締めた。

 式典終了後には、着席式の懇親会が執り行われた。

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