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10月1日から発売開始

岩崎電気、耐候性試験機2機種を開発

工業用品 2023-09-19

 岩崎電気は9月13日、東京ビッグサイト802会議室において、屋外環境を人工的に再現し、製品や材料の寿命を予測する耐候性試験機の最新機種「アイ スーパーキセノンテスターXER-W85」および紫外線ランプ方式の耐候性試験機「アイ スーパーUVテスターSUV-W171」の2機種を10月1日から発売開始すると発表した。

発表会の様子


ブースに展示された新型機


 アイ スーパーキセノンテスターは、太陽光との高い相関性に加え照度、温度、湿度を自在にコントロールできることが評価され、幅広い試験条件に対応可能として好評を得ている。

 XER-W85は、同社従来機種対比で消費電力を約10%削減したほか、環境試験温度コントロールに使用する冷媒の見直しで地球温暖化係数GWP値を67%削減(GWP1282)し、環境負荷を大幅に軽減した。

 またコンパクト設計で約28%サイズダウンし、装置質量は約25%軽量化を実現しており、既存設備との置き換えもしやすく、移動や設置も容易になっている。さらにユーザーインターフェースも一新し、操作性を向上したタッチパネルでオリジナルの試験条件設定も可能となっている。

 アイ スーパーUVテスターは、屋外曝露10年分を約1,000時間で再現できる驚異的な促進性を有し、研究開発など短期間での耐候性試験および耐光性試験が可能。

 SUV-W171は、現行装置と比較し装置サイズの縮小を図りながらも、有効照射面積を20%拡大し、より多くのサンプルの試験が可能。消費電力も約20%削減し、試験機本体に内蔵していたチラーを削減することで、本体のフロン不使用とし、環境負荷軽減に貢献する。

 各種設定を行う操作パネルとソフトウエアを刷新し、メンテナンスや校正時期もアイコン表示することで、操作性も向上している。ランプセットもコネクタ方式に変更し、交換が容易となっている。

 岩崎電気では、「TEST2023/総合試験機器展」の自社ブースで、アイスーパーキセノンテスターXER-W85およびアイスーパーUVテスターSUV-W171の実機を展示し、注目を集めた。

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