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「歯付ベルトのよくある質問と設計方法」テーマに

バンドー化学、ウェビナーを開催

工業用品 2022-10-03

 バンドー化学は9月27日、「徹底解説!!歯付ベルトのよくある質問と設計方法」をテーマにウェビナーを開催した。

ウェビナーの様子


 同社では5月に「新任技術者必見!歯付ベルト設計入門」と題したウェビナーを開催。「歯付ベルトの種類」、「歯付ベルトの選定方法」および「ベルト設計時の注意事項」などについて解説した。今回のウェビナーでは、日頃ユーザーから多く寄せられる質問を紹介しながら、前回のウェビナーの内容をさらに詳しく解説した。

 ウェビナーでは、明石貴光バンドー化学産業資材事業部営業部伝動営業グループグループ長が講師を務め、①歯付ベルトの概要②歯付ベルト設計の考え方③歯付ベルトの設計方法④まとめ―に沿って進められた。

 ①では、歯付ベルトはベルトとプーリの歯がかみ合うことで動力を伝達することから「かみ合い伝動」を呼ばれること、射出成型機やロボットなどの用途に用いられること、歯形状には「台形歯」や「円弧歯」があり、歯形によってさまざまな特徴があること、歯付ベルトの主な材質(ゴムやウレタン)などが紹介された。

 ②では、歯付ベルトを使用するために、ベルト形選定図→長さ計算→設計動力の算出→基準伝動容量の算出→ベルト幅の算出を通じてベルト仕様と幅および長さを決定するプロセスを紹介した。

 ③では、②の各プロセスをより具体的に紹介するため、実際に数値を用いて歯付ベルトの設計を解説。そのなかで、「同じベルトでよりコンパクトにできないか」、「ベルトの走行音を小さくできないか」、「頻繁に歯飛びが起きる」、「新機種に使用するベルトには何が最適か」など、ユーザーから日頃よく寄せられる質問について、コンパクト化と静音化、歯飛び対策、歯付ベルトの製品ラインアップなどの事例を交えて解決策を提案した。

 最後に、歯付ベルトの効果を最大限に引き出すためには、①歯付ベルトの基本的な特徴を知ること②歯付ベルトの設計に必要な項目を理解すること--が重要と結んだ。

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