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【ホース特集】

ニッタ、産業車両向け高圧ホースが好調

工業用品 2017-03-07

 ニッタの一般産業向けホース・チューブ製品事業の16年度(17年3月期)売上高は前期比微増の見通し。

 製品別にみると、主力の高圧ホースは建設機械向けの不振により若干減収の見込み。パワーショベルなど中・大型建機向けの落ち込みが大きかった。クレーンやミニショベルなど小型建機向けも不振だったが、下期から回復基調にあるという。

 建機向けの落ち込みをカバーしたのが、販売が好調だった高所作業車やウィング型トラックなどの産業車両向け。これにより、高圧ホースの売り上げも微減にとどまった。

 高圧ホースの海外販売は堅調。アメリカは上期に販売が伸びた。「下期に入り減速しているが、上期の貯金が生きて通期では増収の見込み」(同社)。中国は回復基調にある。顧客によりでこぼこはあるが、全般的に需要が回復しているという。

 チューブ製品は、国内は2ケタ近い増収の見込み。前期不振だった主力の半導体製造装置向けが、今期は堅調に推移した。製品別では、クリーン関連チューブは好調、一般チューブ製品は前期並みの見通し。

 ディーゼルエンジンの排ガス除去装置である尿素SCRシステム用チューブは好調で、国内や欧米で増収となった。

 17年度の一般産業向けホース・チューブ製品事業は若干増収の計画。建機向け高圧ホースは「9月に施行される中・小型建機の、排ガス規制を前にした旧型機種の駆け込み需要により増加する見込み」(同社)。ただし「9月以降、その反動で需要減が予想される」(同)ため、引き続き好調に推移する見通しの産業車両向け高圧ホースや、半導体装置向けチューブ製品でカバーしていく。

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