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【インタビュー】ミツウマ社長小舘昭一氏

ゴム長靴、射出成型靴、工業用品3本柱で着実に成長へ

工業用品 2016-05-30


 ゴム長靴メーカーとして1919(大正8)年、北海道小樽市に創業したミツウマ(本社・小樽市奥沢、小舘昭一社長)。北海道最大手のゴム履物メーカーとして事業展開していたが、1980年代に入りゴム履物産業の構造不況の波にあおられ、83年8月に会社更生法の適用を申請。その後、地道な経営努力が実り、2000年10月に更生手続き終結の決定を受け、再建を果たした。08年3月から経営の舵をとる小舘社長(73)は、会社の現況や計画について次のように語る。

 ■最近の業績推移
 前期(15年6月期)の売上高は約24億円であった。今期は11―12月に降雪が少なかったため、ゴム長靴の販売に影響が出て、売上高は前期比2―3%減で終わる見通しだ。ただ、数期にわたり利益は出しており、収益改善は着実に進んでいる。

 ■事業別売上構成
 現在はゴム長靴の他に半導体関連に使用される静電気帯電防止靴などの射出成型靴、工業用ゴム製品などを製造している。売上構成比でみるとゴム長靴が60%、工業用ゴム製品と射出成型靴が10%ずつ、海外からの仕入品が15%、その他5%という状況だ。

 特に主力のゴム長靴は、5年前から本社(小樽工場)での生産を中止し、海外生産に切り替えた。現状では95%が海外、それもほとんどが中国の協力工場で生産しているが、それでも残り5%は国内の下請工場で生産し、付加価値の高い国産品を維持している。

 ■工業用ゴム製品の中身
 北海道という立地を活かし、建設部材や防滑材、腐蝕・磨耗防止材などを手がけている。最近では、防滑材の中のゴム製踏切板が北海道新幹線の予備線路の踏切部分に使用された。

 ■創業100周年に向けた課題
 当社はいろいろと紆余曲折はあったが、3年後の2019年に創業100周年を迎える。それまでに売り上げの中身を良くするために既存のゴム長靴、射出成型靴、工業用ゴム製品の3本柱を着実に強化していきたい。

 また従業員は現在、95―97人の間で安定しているものの、平均年齢が41.2歳と徐々に高齢化しつつある。そこで次世代を担う若手経営幹部の育成を図ることも課題である。

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