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耐震性向上や復旧期間の短縮化を実現

ドゥ・ヤマモト、LNG用コンポジットホースを販売

工業用品 2021-09-13

ドルフィンフレックス KNG コンポジットホース、使用イメージ(右)


 ドゥ・ヤマモトは、環境負荷の低いエネルギーとして注目されているLNG(液化天然ガス)を供給するコンポジットホース「DOLPHINFLEX LNG COMPOSITE HOSE(ドルフィンフレックス LNG コンポジットホース)」を9月9日から販売している。

 LNGは石油・石炭と比較して、大気汚染などの原因となる硫黄酸化物が全く排出されないほか、窒素酸化物や二酸化炭素の排出量が少ないクリーンエネルギーとして注目度が高まっている。日本は世界中からLNGを輸入しており、LNGを受け入れる基地の受入荷役設備は極めて重要な設備となっている。しかし、近年の想定を超える大規模な地震や自然災害により、LNG受入設備であるローディングアームが損傷した際のLNG漏洩事故や、設備不良によるLNG受入停止が引き起こすガスの供給支障が問題視されてきた。

 同社では近い未来に起こり得る問題に対し、LNGの安全・安心な供給環境を確保するためにLNG対応のコンポジットホースの取り扱いを決定、9月9日から工業製品のマッチングサイトであるイプロスで取り扱いを開始した。

 「ドルフィンフレックス LNG コンポジットホース」はSangbong社製で、ポリプロピレンなどの樹脂フィルムを何層にも重ね、その内外にらせん状にワイヤーを巻いて補強した複合構造。原油や化学薬品輸送、LNG、LPG(液化石油ガス)などの搬送用としてさまざまな産業分野で活用されている。海外ではLNG船間でのLNG移送などにおいてLNG用コンポジットホースが広く使用されており、「ドルフィンフレックス LNG コンポジットホース」がLNG基地に導入されることで、柔軟性、軽量性、可とう性により耐震性が向上するとともに、容易に取り替えができるため、復旧期間の短縮化が期待できる。

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