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新型ランドクルーザーの一部仕様に搭載

豊田合成、新構造カットオフバルブを開発

工業用品 2021-09-02

新構造カットオフバルブ


 豊田合成は、車の軽量化に寄与する「新構造カットオフバルブ」を開発した。トヨタ自動車から発売された新型ランドクルーザーの中東地域など一部仕様に搭載されている。

 カットオフバルブは燃料タンクを構成する樹脂部品。タンク内の温度が高まり気化したガソリンを排出することで、気圧の上昇を防ぐ。特に気温の高い中東地域や気圧の低い山岳部では、ガソリンが気化しやすいため、高い通気性能が必要となる。

 今回開発したカットオフバルブは、通気孔を2倍に拡大し通気性能を高めるとともに、ゴムシートを追加することで通気孔拡大の背反となる密閉性能を維持する新構造を採用した。通気性能の向上により、車両に複数使用されている搭載数を削減。燃料タンク全体としての軽量化に貢献している。

 車両の環境性能向上に寄与したことが評価され、トヨタ自動車から新型ランドクルーザーの技術開発の部で「プロジェクト表彰」を受賞した。

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