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商品の信頼性向上に貢献

横浜ゴム、ネシアの海洋商品会社が米国石油協会の認証を取得

工業用品 2021-08-30

 横浜ゴムは、海洋商品生産販売会社の横浜工業品製造インドネシア(Yokohama Industrial Products Manufacturing Indonesia=YIID)が6月、米国石油協会が発行する品質規格「API Specification Q1 9th Edition」(API Spec Q1)の認証を取得したと発表した。

 同規格は石油、石油化学、天然ガス産業に関わる組織の品質マネジメントシステムを定めた世界的に影響力を持つもので、組織や商品の信頼性向上に貢献する。

 同認証を取得したのは、石油商品・原油の移送に使用されるホースと、船同士や船と岸壁の間の緩衝材として使われる空気式防舷材。ホースでは海上・岸壁で使われるマリンホース、洋上においてタンカー間で用いるSTS(Ship to Ship)ホース、主に岸壁・タンカー間で用いる汎用ホースのOSD(Oil Suction & Discharge)ホースで取得、空気式防舷材は直径2.5メートル以下の商品で取得した。

 横浜ゴムはマリンホース「Seaflex(シーフレックス)」や空気式防舷材で世界トップクラスのシェアを誇る。すでにマリンホースで「API Spec Q1」を取得している横浜ゴムに続きYIIDも取得したことで、グループ全体での信頼性が一段と高まることが期待できる。なお「Seaflex」は両社で石油会社国際海事評議会の国際型式認証「GMPHOM2009」も取得している。

 YIIDは2014年4月に設立。インドネシア・バタム島東部のカビル工業団地にある工場で2016年からマリンホースと空気式防舷材を生産販売している。

 横浜ゴムは2021年度から2023年度までの中期経営計画において、MB事業では強みであるホース配管事業と工業資材事業にリソースを集中してMB事業の成長を牽引し、安定収益を確保できる構造を目指している。その施策のひとつとして海洋商品では高シェア維持と生産基盤強化を掲げており、石油業界や石油メジャーへの営業活動を加速化するとともに、商品力とブランド力の強化を進めていく。

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