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年産能力7,000トン

加藤産商、マレーシアのゴムマスターバッチ製造会社を完全子会社化

工業用品 2021-05-14

Saiko Rubber Malaysia


 加藤産商は、49%出資するSaiko Rubber Malaysia(取得後高梨悦二郎新MD)の株式を加藤産商のマレーシア現地法人であるKasan Malaysia(金津二郎MD)が取得し、加藤産商グループの完全子会社にした。Saiko Rubber Malaysiaに51%出資するシンガポールecoWise Holdingsの関連会社であるSunrich Integrated から全株を取得した。

 Saiko Rubber Malaysiaは1991年にマレーシア企業と加藤産商の合弁で設立。ゴムマスターバッチを製造し現地の日系企業、豪州、欧州からの進出企業へマレーシア唯一の日系ゴムコンパウンド工場としてゴムコンパウンドを供給してきた。ゴムコンパウンドの生産能力は4ラインで7,000トン/年。ミキサーは日本製を使用し、建材、ホース、電機など非自動車ユーザーを中心に安定した供給を行っている。

 完全子会社としたことで、加藤産商グループのアセアン地区の資材調達力を利用し、より競争力ある供給体制が整ったことになる。中国浙江省に今年完成した海外3拠点目のゴムマスターバッチ製造工場である琦光新材料科技(平湖)とも連携を取るとともに、高い技術力でマレーシアの進出企業に貢献していく方針。

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